†  Keeping Brachypelma  †
Ver 1.1

†  Brachypelma  †

 中・南米に生息するグループでございます。ペットシーンにおいて人気種が多いので、下に全記載種(2010現在)書いておきますからね。なんの参考になるかは不明ですが、一応ね。

Gen. Brachypelma Simon, 1891
albiceps Pocock, 1903 メキシカン サルファー
albopilosum Valerio, 1980 カーリーヘアー
andrewi Schmidt, 1992
angustum Valerio, 1980 コスタリカ レッド
annitha Tesmoingt, Cleton & Verdez, 1997 アカプルコ レッドニー
auratum Schmidt, 1992 メキシカン フレームニー
aureoceps (Chamberlin, 1917) フロリダ ゴールデンチェスナット
baumgarteni Smith, 1993 メキシカン オレンジビューティー
boehmei Schmidt & Klaas, 1993 メキシカン ファイアーレッグ
embrithes (Chamberlin & Ivie, 1936)
emilia (White, 1856) メキシカン レッドレッグ
epicureanum (Chamberlin, 1925) ユカタン ラストランプ
fossorium Valerio, 1980 コスタリカン ラストブラウン
hamorii Tesmoingt, Cleton & Verdez, 1997 メキシカン レッドニー”ハモリ”
kahlenbergi Rudloff, 2008
klaasi (Schmidt & Krause, 1994) メキシカン ピンク
sabulosum (F. O. P.-Cambridge, 1897) グァテマラン レッドランプ
schroederi Rudloff, 2003 シュレーダー ブラック
smithi (F. O. P.-Cambridge, 1897) メキシカン レッドニー
vagans (Ausserer, 1875) メキシカン レッドランプ
verdezi Schmidt, 2003 メキシカン ローズグレイ

 以上20種が2010年現在有効で、B.baumgarteniは、ハイブリッド種であるとする説もあります。

 基本的に大人しく、飼育しやすいものが多いのですが、中には毒性が高いとされる種もいるようでございますので、取り扱いには注意したほうが良いかもしれません。

 乾季と雨季の有るところに棲んでいるので、乾燥に耐えることが出来ます。スミシーの生息する所で言えば、5〜10月の間が雨季となり、毎月300mm近くの雨が降るのに対し、他の月では、限りなく0に近いほどの降雨量になるようです。乾季と雨季の再現(湿度)が、繁殖へのキーポイントになると思われます。温度は、年間28〜30度で一定ぐらいのようです。乾季の間が平均27度、雨季に平均29度と、雨季のほうが若干温度が高くなるようです。

†  Baby  †

B.auratum
 全てのタランチュラに共通しておりますが、この時期が一番大切でございます。エサと水を切らさぬよう、日々細かく管理していきましょうね。

 たいてい、5mm前後で販売されておりますが、稀に2mmとホントに産まれたてで販売されることがあります。5mm前後ならまだ良いのですが、ダニのように小さな2mmって言うのは、さすがに選ばないほうが良いですよ。

 飼育容器には、ピルボトルが良いかと思います。試験管だと、結構食い破って出てきたりすることがあります。ピルボトルにバーミキュライトを砕いたものなどを敷きまして、水で極軽く湿らせます。さすれば、適当に穴を掘ったりして落ち着いているかと思います。

 この段階ではどの種も乾燥には強くないようなので、注意してください。週2−3回は、床材に軽く極軽くスプレーするように心がけましょう。あまりスプレーし過ぎると、表面張力に負けて、溺死してしまいますので、注意してください。

 エサは食べるだけ与えます。クモの体長よりも小さなコオロギを弱らせたり、頭を潰したりして与えましょう。与えれば、どんどん咥え込んで行きますが、一回の量は少なめに、回数を多くした方がよいと思います。毎日1−2匹与え続け、食べなくなったら給餌は中止します。

 2−3回脱皮しますれば、ピルボトルでは狭くなると思うので移行しましょう。


†  Juvenile  †

B.ruhnaui
 順調に行けば、半年ぐらいで1.5−2cm程度まで成長するかと思います。ここまで来ますれば、管理もかなり容易でございますよ。

 容器が手狭になってくると思いますので、デリカップか一番小さなプラケが良いかと思います。

 デリカップに床材を1cm程の厚さに敷きまして、霧吹きで床材の表面がかるく湿らせます。2−3回も吹きかければ、もうそれでかと思います。ベチャベチャにだけはしない様にして下さい。

 水のみ場として、ペットボトルの蓋なんかを入れておきます。クモのサイズもまだ大きくないので、この蓋のサイズが適しているかと思います。

 エサですが、コオロギを放り込めば食べるでしょう?じゃぁ、それを与え続けるように。ピンクマウスなんかをたまに与えても良いかと思いますので、試して、その腹の膨らみっぷりをご覧になって、感動するもよし、結局食べなくて捨てる羽目になって泣くも良しでございます。

 まだまだ成長期でございます、手抜かりなきよう、どんどん食わせましょう。食べさせすぎて死ぬという現象は、今のところありません。さすがにさぁ、自分の腹の容量ってのを知っているのか、腹いっぱいになりますれば、普通食べなくなります。それを見極め、エサを絶つ。もはやタランチュラ飼育の常識!


†  Adult  †

B.klaasi
 多くの種で、体長4−5cmになりますれば、もうアダルトとみなしてよいかと思います。

 だいたい、3−4年程度で成体サイズにまで育つと思います。成長の早い種の場合、それより早く成体になりますし、オスの場合だと、2年以内で性成熟することもあります。

 プラケやタッパー等で飼育管理をします。45cm程度の爬虫類用の水槽で飼育しますと、見栄えもしますし良いかと思いますが、まぁ、そんなに巨大な生き物でも無いので、その辺りは好みで。

 床材は、バーミキュライトとピートの混合が良いかと思います。バーミだけでは見栄えがあまり宜しくないので、ピートも使いたいのですよ。しかしピートは、最初の吸水性があまりよろしく無いので、そこをバーミキュライトで補うというわけでございます。飼育下においては、やたら巣穴を掘ると言う事は無いので、あまり厚く敷かなくても良いかと思います。

 ここまで育てば、あとはもう呑気に構えて良いんじゃないでしょうかね。エサも週1回、コオロギ5−6匹与えれば十分であろうかと思います。つまりあれですね、毎日1匹程度で良い感じでございますよ。

 脱皮前になりますと、拒食の期間もずいぶん長くなってまいります。半年とか普通にエサ食べなかったりするう個体が出たりもしますが、明らかに腹部が小さくなっていなければ、だいじょぶですので、水だけ与えて置いてください。下手にコオロギなど入れておくと、コオロギに齧られてしまう可能性もありますから、避けることが懸命でございます。



もどる