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2003年に記載された、メキシコ南部に生息する種。かつてBrachypelma属とされていましたが、変更になってます。見た目は、B. albopilosumの頭胸部に中途半端なB. emilia風の模様が入る。誤解を恐れずに言うと、B. albicepsをボヤっとさせたような感じか。成長すると、たいてい写真のようにボンヤリとした模様になってしまうが、中には割りと綺麗に模様の出るものもいるようだ。また、頭が全体的に明るくなるものと、写真のように黒いVが見られるタイプが存在し、それぞれnon
cephalic 'V' form(全体が明るい)とか、dark cephalic 'V' form(エミリア系)なんて分けられることもある。無論幼体時ではわからないので、それを狙って買うのは難しいと思いますよ。分けて売られていたとしても、たいして当てにはならないと思います。
以前Aphonopelma pallidumとして出回っていたこともある。最大で6cmを超えるぐらいにまで成長します。中堅ぐらいのサイズでありましょうかね。まぁーこの辺は所謂カーリーヘアーに近い大きさだと思っていただいて良いですな。成長速度は遅くなく、割と速いペースで脱皮を繰り返すが、餌やりの頻度によると思うので、あまり長期給餌をサボるようなことはしないように大きくさせましょうね。
温度は、25度前後、湿度70%前後で飼育すれば問題ない。地面は乾燥させて、広めの水のみ場を供してやる程度のセッティングで、特に問題は生じない。見た目に反し、乾燥にめっぽう弱いということも無いようだ。むしろ地面が濡れていると、ケースの横に張り付いて避難していたりする様子もある。まぁ常ではあるが、幼体時には過度の乾燥に注意したい。性質は比較的温厚で、刺激毛を飛ばしてくるようなことも少ない。割と初心者にも向いている種類と言ってよいだろう。
とにかくまぁ、頭に薄く模様が入ると言うだけで、何故かこうも魅力的な感じになってしまうのは不思議なもんです。そんなに高い人気のある種では無いようですが、なかなか風変わりで綺麗なので、個人的にはお勧めですよ。そこまで流通の多い種ではありませんが、売られていたら、手を出してみても良いでしょう。 |
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