Brachypelma klaasi
メキシカン ピンク

98'CB,AD,female
 かつて幻と言われていた、メキシカンピンクちゃんでございます。惜しくも四天王に選ばれませんでしたが、これは別格ですからね、そんなモンには入らないわけ。メキシコ西部のヤリナト州やハリスコ州南部に多いそうです。

 本種は、Brachypelmidesって属に入っておりましたが、その属は消されてBrachypelmaに統合されまして、現在に至ります。新たに加わったBrachypelmaって事になりますね。mesomelesがブラキを脱退し、レアな美種が揃う事で有名なMegaphobema属に加入したりしておりますが、やはり古くから安定した人気を誇るBrachypelmaも、この種の加入により、その人気は不動のものになったことでございましょう。さすがは、タランチュラ界のスター軍団でございます。ん?解説が意味不明ですと?こんなトコだから、わかりやすけりゃ、それで良いわけ!

 飼育は比較的容易でございまして、結構乾燥した環境にも順応してくれますが、飲み水だけは切らさないでおくことが肝心でございます。でも、多少湿度のある環境で飼ったほうが、成長も早く、調子も良さ気でございますので、定期的にスプレーしてあげてください。実際生息地はやや湿っているとの事です。なので極度に乾燥しやすい冬場は、特に注意してあげてくださいませ。乾燥は、お肌の大敵でございます!

 体長は6-7cm程でございます。大きくなると写真のように各歩脚に生えるピンクの繊毛が、かなりモサモサと逞しく見え、脚の短さも相成って、非常にかわいらしいのでございます。オスのほうが体長は小ぶりですが、脚その分が細長くフサフサ感はメスより上ですね。でも成長速度は、あまり早い感じはございませんな。寿命は長くてメスで30年弱生きるそうです。実際うちのも20年ほど暮らしていますよ。しかしさすがに少し下手り気味ですかね(2017現在)。折角なのでもう少し長生きしてくれれば良いなと思っています。なおオスはベビーから育てると通常4年前後と言う所です。稀に長生きするオスも居るとかいう話もあるので、オスになっても大切に飼いましょう。

 見た目かわいらしいのですが、smithi等に比べると牙を剥いてくる事もあるので、侮りがたいものがございます。でもまぁ、そんな荒いということも無いので、取り扱いやすい種であるとはいえます。でも、噛まれると痛そうなのと、毛も痒いので触ろう等とは、微塵も思いませんな。ちょっと怖いんだもの。他の個体はどうなんでしょうねぇ?

     
   CB,AD,male