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このカーリーヘアーことT.albopilosusですが、長らくBrachypelma albopilosumとされていましたが、2020年にミトコンドリアDNAを調べたところ、Brachypelmaは2つに分けられるという論文が出て、主に黒脚系BrachypelmaがTliltocatlに移されました。一応TliltocatlもサイテスUですよ。
コスタリカやニカラグア、ホンジュラスに生息するタランチュラでございまして、成長しますと、7cm程度になります。剛毛を蓄えているので、結構大きく見えるのでございます。ちなみに、1980年記載でございます。
どうですか、なんか絢爛でございましょう。頭胸部に生える金色の繊毛が豪華に見えますねぇ。で、脚にカールがかったピンク色の毛が生えます。写真だと上手く伝わらないのが残念でございますねぇ。脱皮直後でありますと、もう紺色の美しいボディに、その繊毛が映え、一層美しいのですよ。是非実物を見ていただきたいですなぁ。美しくそれでいて可愛らしい、そんなクモでございますよ。
このカールしたピンクの毛を見て、羊を連想したのか、ウーリータランチュラと呼ばれることもあるそうですが、まぁ滅多なことで使いませんし、そんな情報知らなくても良いです。育て上げると、価格の割りに格好よく見える種であるとだけ覚えておいて貰えれば良いわけですよ。このカーリーさん、実物の成体見たことない人からは、どーも軽視されるんですよねー。でも飼った事ある人ならば大抵「うーむ、カーリーは思いの他ステキなクモだ!」的な事をおっしゃるわけ。というわけで、四の五の言わずに育ててみましょうね。
趣味界隈では、ニカラグアカーリーヘアとホンジュラスカーリーヘア。そしてT.vagansとのハイブリッド疑惑の三つに分けられますね。ニアカラグアのカーリーヘアは割と近年WCが来たこともあり、所謂純血!とされていますな。すっごいモコモコしてます。んで、趣味界隈で出回っているホンジュラスカーリーがハイブリッドなのか否かについて、厳密に調べればわかるのかもですが、まぁ誰もやらんでしょう。
たいてい、いつでも比較的安価に幼体が販売されておりますので、入手は容易と言えましょう。WCは、あまり見ませんが、CB個体であれば、探せば大きいのから小さいのまで、コンスタントに販売されていると思います。
飼育は高温多湿な環境を提供してあげると割と容易でございまして、成長も早く、1−2年も大切に飼育しますれば、普通に体長3−4cm以上にまで育ちます。成体までは、早くて2−3年程度で行けるかと思います。パワーフィーディングが有効な種でございますので、お試しになってはいかがでしょうか。
性質は、そんなに荒くはありませんが、稀に牙を剥く個体も見られますゆえ、素手でいじる事の無いようお願いしますよ。クモは触ってスキンシップを楽しむ生き物ではありませんからね。噛まれても知りませんよ。すごく痛いですからね。 |
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