最終目的地
長崎
日差しのきつい中、江戸時代に栄えた出島付近を散歩してきた。そして当時の一番古い「眼鏡橋」も見てきた。
広島の空に向かって・・・
「夏・長崎から98」
長崎といえば「原爆」が落とされた街。命を奪われ、家族を奪われ、夢までも奪われ、一瞬のうちにして全てを失った53年前。二度と過ちは繰り返してはならない、そしてこれからも平和を守っていこうという趣旨で、毎年8月6日にさだまさしによる「夏・長崎から」と題する無料コンサートが開かれている。今年で12年目。
原爆についてはいろいろな話や、写真や映像で知らされていた。わかっていたつもりだった。だが、去年初めて、長崎を訪れ、原爆が投下された場所へ行ったところ、なんだか今まで考えたこともなかった原爆の悲惨さが感じられた。自分たちにはわからないかなりなつらさを乗り越えてきた長崎市民の本当に平和を祈る気持ちが伝わってきたような気がしたのである。そして、平和を祈ってコンサートを開くさだまさしに賛同し、是非一度そのコンサートに参加してみたいと思ったのである。
コンサートの中でさだまさしは言っていた。「相手の笑顔をいつまでも守ってあげられるよう考え、努力してほしい。」と。平和は笑顔から。確かにそうだと思った。笑顔を守ろう、平和を守ろう。
すごく意味の深いコンサートだった。
8月6日は広島に原爆が落とされた日。ともに励まし合い、助け合おうと、あえてこの日に長崎でコンサートをやるところがいい。本当にいいコンサートだった。
(ゲスト:加山雄三、三波春夫、ル・クプル他)
「私は祈る以外に知恵も力も持たないけれど・・・」
何かできることはないのか。そう考えてみるものの何もできない自分の力のなさ・・・。せめて、同じ場所で心を一つにして平和を祈ることできれば・・・その実現が、自分の中では「夏・長崎から」に参加することだった。