寒いなと思えば
もう北海道
 朝目が覚めて甲板に出た。周りは海しか見えないが、もう北海道に近づいていた。聞くところによれば、北海道はずっと寒かったらしい。甲板に出て涼しいと言うより、寒いといった感じだった。あの暑さは何だったのだろう。なんだか夢の世界にいたようだった。
 船の中ではきれいなピアノ演奏が行われていた。ピアノを聞きながら、そして海をみながらこの旅の思い出を振り返っていた。「現実に戻るんだ・・・」
ただいま!
北海道!!
 北海道は快晴だった。真っ青な抜けるような大きな空と、どこまでも続く緑。そして、そこを走る広くまっすぐな道路。「北海道だ!」北海道のすばらしさを感じた瞬間だった。日本中を走り回り、人間の作り上げてきた技術、文化のすごさを目の当たりにしてきたが、まだまだこんなにもすばらしい自然がある北海道のすごさも合わせて体験したような気がした。
 「日本は本当にすごい!!」
 北海道に帰ってきて、「もう現実に戻るのだ・・・」という残念な気持ちよりも、「今は北海道を旅しているのだ。」そんな気持ちの方が強かった。まだまだ旅は続く。これからもいろいろな旅をして、知らないことを求め、たくさんのことを学んでいきたいと思う。
 本当に日本はすごい!!
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