■あげる物(マラプト)を作る。その他に用意する物。
コキンピアマム(kokinpi-amam) イナキビご飯
アイヌルル(aynu-rur) 三平汁
コンプシト(konpu-sito) 昆布の団子
ラタシケプ(rataskep) 混ぜ煮
チマチェプ(ci=ma-cep) 焼き魚(サケ)
アンカラペ(an=kar-pe) 濁酒
ワッカ(wakka) 水
タンパク(tanpaku) タバコ
サッイペ(sat-cep) 魚の乾物
素麺 日本の素麺
クワシ(kwasi) お菓子
ヤムオハウ(yam-ohaw)
■外にはイチャラパの場所に茣蓙などを敷いておく。いつも同じ場所でする。家の入口より西側の方に人のあまり歩かない綺麗な場所に用意する。
■外で使うトゥキはお椀でもよい。パスイはヨモギを使います。
■火鉢などに火を起こしておく。
■家の中でアペフチカムイにお祈りする。そのときに使うトゥキは高皿(天目台)は使いません(女であるため遠慮のため)。
■このときには生理のある女性はしないで(一般に若い女性はしない)、生理のなくなったフチが行う。自分の家にいない場合は誰か近所の年寄りの方(フチ)にお願いする。
■イチャルパの時、もしも生理の場合は遠慮した方がよい。
■イチャルパに参加している人の中で、身内に何か不幸のある場合は、1年くらいはイチャルパに参加するのを、遠慮した方がよい。
■火鉢の側には、あげるものを全部揃えておく。そのときは皆も座っている。
■最初に家の中でアペフチカムイにあげる物の名前を一つ一つ言って、皆がこうしてあげものを持ち寄ったことを伝えることから始まります。ノミの言葉。
■カムイノミした酒をみんなで、回して飲み。次に同じトゥキにお酒を一回つぎ、その家の一番先祖の名前を言って、ノミの言葉を言う。
■外に行く前にアペフチにノミの言葉。
■外でのイチャラパでは次のように言う。ノミの言葉。
■この後、すぐに家に入るのではなく、イチャルパにあげたものを皆で食べながら、にぎやかにシノッチャして、家の中に入ります。
■外から家の中へ入り、アペフチカムイに家の中用の酒をついで、言葉を言う。何をするにも慎んで遠慮深く、でしゃばらないように行う。
ウコオシマと言って、お互いにお供えを持ち寄る。(手作りの物を)(ウコオシマ 「集まる」(『静内方言語彙集』))
必ずよそに呼ばれた時は何か作って持って行き、そこの家の人に渡す。
その家の祭司がカムイノミの時に言ってもらうとそれが自分の先祖にも届き喜ばれる。
▼重要
その家の先祖に祈ることが重要。
それで、祈りの言葉には、どこそこからekした誰々だと言うことになる。