覚え書き お払いについて
お払い(kaske-kik)→カシキ、カキ

昼間に、ノヤ(noyaヨモギ)はリコカムイ(rikorkamuy太陽)へ5.6本束ねて、タクサを作って、病人に「悪いものを取ってください」と祈る。

hussa! hussa!とノヤを両の手に持って、振り下ろす。

hussa koraci, hussa turano.

(hussaとは病人の治療のためにフッフッと域を吹きかける時の擬音、またその行為)

その後、外のアシンル(トイレ)のところに置いた。(遠山サキ氏)


ペヌ(penup)  イケマ

病人が出たら、フチは冬にでもペヌの蔓枝を折ってきて洗って、病人の前で、そのまま、あむあむあむとかじりながら、胸元の襟を少し開け、プルルーと吐くようなまねをした。(シサムsisamが塩をふるようなもの)

hussa turano.

家の入口の魔よけとして使った。(遠山サキ氏)


熊谷カネ氏が小学校5年生の夏に畑でエン麦の仕事をしているときに急に具合が悪くなった。故岡本ゆみ媼も娘にお盆のすぐ前だから何か悪いのが来る頃だからと、すぐ近くにあるヨモギをとって、全身をフッサ、フッサとはらって、カスケキ(kaske-kik)をしたという。(熊谷カネ氏)