中川のフキ
中川のフキは青く大きい。
アララギ派の歌人・齋藤茂吉も、志文内(現在の共和)の兄・守谷富太郎から送られてくる中川のフキを大変気に入っていました。
昔から現在まで変わる事無く私たちに美味しい旬を届けてくれるフキについて、紹介していきます。
フキとは?
フキを知ろう!
フキは日本原産の植物で全国的に分布しています。主に葉柄を食用とし、灰汁抜き・塩漬けにする事で長期保存もできる為、昔は冬の野菜不足を補う大切な保存食でもありました。食物繊維とミネラルが豊富。また昔は咳止めなどの薬としても用いられていました。水が豊かで風の穏やかな土地を好み、中川では沢や用水路、湿地などに多く見られます。
フキと一括りに言っても、アキタブキや水ブキ(京ブキ)など様々な名前があり、それぞれ違った風味や食感を持っています。北日本に自生しているのはアキタブキで、1〜2mほどに成長します。(ラワンブキはアキタブキの一種)
フキを守る為に
フキを採取する際のルール
中川に豊かな天然のフキ畑があるのは、地域の方々が取りすぎないように、無くさないように、大切に守っているからです。これからも大切なフキ畑を受け継いでいくためにも、ひとりひとりがしっかりとルールを守る必要があります。
【必ず1本残すようにしよう。】
フキは1株から1番ブキ・2番ブキ・3番ブキと3本生えてきます。
1番ブキと2番ブキは春先にひょろひょろと伸びるので葉柄が柔らかく食用に向いています。
3番ブキは最後に生え、背の高い太い葉柄をしていて硬いうえ中に虫が入っていることが多いので食用には向きません。(食べて食べれないことはないですが)
このように、フキを採取する時は3番ブキを残すようにしましょう。
春先の三番ブキは小さく二本の葉柄の間から出ている。
フキを食べよう!その①
フキの下処理方法
フキは肝毒性の有機化合物(ピロリジジンアルカロイド)を含有しているため灰汁抜きが必要になります。
また、採取してその日の内に処理しなければすぐ悪くなってしまいますし、太いものだと皮を剥かなければスジが硬くて美味しく食べられなかったりしますが、手順を覚えてしまえばさほど難しいものではありません。
すぐ食べてしまう時と長期保存時と、それぞれの下処理方法をご紹介します。
【すぐ食べてしまう場合の下処理方法】
【長期保存する場合の下処理方法】
フキを食べよう!その②
地域のさまざまなフキ料理
フキの調理法や料理は地域によって様々ですが、ここでは中川町でよく食べられている料理について紹介していきます。
【フキ料理一覧へ】
中川の蕎麦打ち名人
中川と薄荷
エゾシカという新しい食材