日高中央横断道路建設反対の運動
 
1978年 3月26日 道央地区勤労者山岳連盟設立
1979年 3月11日 北海道勤労者山岳連盟第9回定期絡会で連盟組織を北海道ブロック協議会に移行を決定する。 道央地区連盟は自然保護団体連合へ加盟する。
1955年頃 地元町村から地域開発要望が出る。
1965年 地元に開発期成会が発足。
1970年  北海道開発局が調査を開始。
1974年 自然環境基礎調査を開始。
1979年 北海道開発局・日高中央横断道路調査費として大蔵省予算計上。
 道道静内・中札内線・・・・日高側静内町の静内ダムサイトを日高側の起点として、静内川沿いにコイボクシュシベチャリ川源流1823。峰中腹をトンネルで抜け、十勝側は札内川七の沢へトンネルで出て札内川沿いに下り、上札内へ到る。総延長75キロメートル。橋梁15.3キロメートルの道路計画。
1979年 3月11日 北海道自然保護団体連合は第8回北海道自然保護シンポジウムで道路建設反対を決議する。
1979年
 6月33日〜7月2日
自然保護連合は道路建設予定地の現地調査(十勝側と日高側)を行う。
現地調査静内隊(日高側)
    隊長 寺島一男  大雪と石狩の自然を守る会
    報道 1名
    隊員 9名  (労山から ) 長水洋 道山敏幸 荒木詩子 竹久明成
<調査隊報告から>
この構想が実現すれば河床林の破壊、河川生態系の破壊など、静内川が破滅的な打撃を受けることは明白である。また山腹の荒廃により、土砂の流失、洪水の発生など、下流域における災害の発生も心配される。また、トンネル掘削に伴う土砂の投棄場所の問題や・斜度50度に近いところの道路建設に伴う自然破壊が大きい。
1979年 9月 2日 日高山脈を守る連絡協議会を結成。
1979年12月 道開発局、道路計画を北海道に提出、同意
1980年1月 道開発局、環境影響評価書公表
1980年 3月 9日 日本勤労者山岳連盟第14回定期総会にて「日高中央横断道路建設反対」を決議。道央地区・道東・道北の共同提案による。
1980年3月 日 道開発局、環境影響評価書公聴会
1980年6月 労山全国連盟会報「山と仲間」誌6月号に日高道路問題を掲載する。「いま破壊の魔手がのびる美しき原始の山脈・日高」文・・・小山健二
1980年 6月14日 自然保護連合は北海道開発局と交渉。
1980年 7月 7日 道央地区勤労者山岳連盟は北海道知事・北海道議会議長・北海道開発局長へ道路計画撤回要求書を提出。
1980年9月 日 道と北海道自然保護協会道自然保護団体連合と話しあい
1980年 9月20日 日高中央横断道路反対全道総決起集会
1980年 9月26日 道央地区勤労者山岳連盟は北海道知事・北海道議会議長・北海道開発局長へかさねて撤回要求書を提出。
1980年 12月 日 日高横断道路を一般「道道」に認定
1981年 2月28日 札幌市内に於いて日高中央横断道路建設反対決起集会を開催
1981年10月 日高山脈襟裳国定公園に指定
1980年〜1981年 日高山脈写真展を各地に於いて開催する。
1983年10月 道環境影響評価審議会知事宛ゴーサイン答申
1984年 この年 自然公園法&保安林解除決定最終手続完了、9月着工
1984年 7月27日 第1回日高自然セミナーを北海道自然保護団体連合主催で静内側道路予定地で開催。道央労山の全面支援による。マイクロバス2台。
1984年 
 7月27日〜7月30日
3泊4日23名の道路建設予定地調査隊。
 日高側コイボクシュシベチャリ川を遡行してカムイエクウシカウシ山登頂、札内川八の沢より札内川を下山する。
    隊 長 寺島一男
    副隊長 小山健=
    調査員 三好 小山内  北海道大学
        三木   .  北海道自然保護協会
    報 道 時事通信社 1名  北溝道新聞社 2名  読売新聞社 2名 
        朝日新聞社 1名  共同通信社 1名  N H K 2名
    サポート隊  道央労山より 轟木朋浩 佐々木貞夫 高橋修 千葉芳弘
           石本朋子 小野武彦 細川昭夫 平口政雄 伊蔭芳昭
1984年 9月 4日 日高中央横断道路反対全道集会を札幌市内にて開催。
1984年10月 日高中央横断道路建設着工。(延長101.2km、640億円)
1985年 4月10日 1985年 4月10日付 朝日新聞道内版に「日高中央横断道路反対」の意見広告を一面全面に掲載。
1987年 1987年度第4回日高自然セミナーより主催が自然保護連合から道央地区動労者山岳連盟に移る。
1991年11月 7日 道央地区動労者山岳連盟は北海道庁へ日高横断道路の工事中止を求める要望書を提出する。
第8回日高自然セミナーを開催し、札内川奥部の工事現場を視察した結果、工事情況があまりにも森林などの自然破壊が酷く、要望書を提出する。
1994年4月 一般道々から主要道路に昇格
1997年3月 開発道路完成区間(25.3H)L≠3km  北海道へ引き継ぐ
1999年3月 北海道開発局事業採択から10年経過継続中の道路事業に対して「再評価」事業審議委員会の答申受けて継続決定。北海道も「政策アセス」で事業継続決定追認。
2000年2月 北海道自然保護協会一北海道知事及び北海道開発局長宛日高横断道路事業の抜本的な再評価を求める要望言及び質問書提出。
2000年4月 十勝自然保護協会 道知事・道開発局長へ要望書提出。
2000年6月 2日  北海道勤労者山岳連盟 日高横断道路建設中止の方向で再検討を求める要望書を知事に提出
   
【参考資料:第12回日高自然セミナー(2000年9月9日〜10日)資料  】
【参考資料:北海道自然保護連合 「北の自然」64号  】
 


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