ベア・マウンテン問題

加森観光からの再質問回答(02年9月26日)

十勝自然保護協会から加森観光グループに提出した再質問書(6月7日)に対して、回答が届きました。

平成18年9月26日 

十勝自然保護協会
会長 安藤 御史 様

加森観光(株)サホロ事業部 
総支配人 小森 博次 

サホロ・ベアマウンテンに関する再要望書に対する返答について

 拝啓,貴協会におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます.

 平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます.

 さて,貴協会からの「サホロ・ベアマウンテンに関する再質問書」を6月9日に郵送にて受け取りました.貴協会からのご質問に対しましては別紙にて返答させていただきます.開園初年度の7月・8月と繁忙期を向かえ,業務多忙に伴い回答が遅くなりました事を深くお詫び申し上げます.貴協会からのご要望を充分に踏まえて,十勝支庁をはじめ各関係官庁からのご指導のもと,さらに安全性・自然環境への配慮を進めてまいりたいと考えております.今後とも助言等いただければと考えておりますので,格別のご高配を賜りますよう,お願い申し上げます.

敬具  

サホロ・ベアマウンテンに関する再質問回答

1.フェンスについて

フェンスやバスに限らず施設の補強や補修・改修等,また飼育管理方法や職員教育等は貴協会等外部の諸団体様からのご指摘の有無に限らず,常に改良しなければならないことと考えております.

質問1.施設はすべて十勝支庁に事前確認していただき,許可をいただきましたのでオープンいたしました.

質問2.5月15日に完了しています.

質問3.より強固にするために補強しました.

質問4.ありません.

2.バスについて

園内バスや監視用車両へ寄りつかないような動物への馴致を行っています.飼育個体の中にはバスや監視用車両に対して恐怖心を持っていて,エンジン音が聞こえたり車の姿が見えただけでも自分が安全だと思える距離へ回避する個体もいます.バスや監視用車両は自走して危険回避出来ますが,強度的な補強も行っています.

質問5.強度的には問題ないと判断していたため,当初格子は付けませんでした.

質問6.ワイパー等運行上必要な部分を保護するために,より強固に補強しました.

3.GPSについて

国内法において無線電波仕様については種々規制があり,現システムがベターであると採用しています.現在よりも正確で頻繁に情報を得られるよう,改良を進めております.

質問7.当初より,目視による個体の確認との併用を考えていましたので,このシステムを使用しました.また,警告範囲の設定は,安全域を考慮したものにしております.

質問8.放飼場内の各個体の位置把握において,GPSシステムにすべて頼った管理を行っておりません.目視による管理とGPSからの情報をあわせて個体の位置情報としております.

質問9.監視用車両と歩道橋から,目視でも監視が可能です.また,GPSによる警告システムは安全域を考慮した設定にしておりますので,目視がきかない場合は警告が発せられたときにその場を確認することで対応出来ます.

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