2015年1月5日
モーリー37号
編(財)北海道新聞野生生物基金
¥972(税込) 80頁
A4判 2014年12月13日発売

特集「外来生物の駆除、防除策」
Photo Story「冬に生きる」 写真:窪田正克
「北海道の生物境界線」の最終回。 前号に引き続き外来種問題で、今回は駆除・防除策について考える。 洞爺湖でのウチダザリガニ駆除の有効な対策、野付半島やウトナイ湖などでの地域を挙げての積極的な取り組みを紹介する。
■総論「外来生物を根絶するための4つの条件―ニュージーランドの取り組みから―」 文:小川巌
■継続は力なり 洞爺湖でのウチダザリガニの対策の過去・未来 文・写真:吉田剛司、上原裕世
■大雪山高山帯に侵入したセイヨウオオマルハナバチ その現状と対策 文・写真:丹羽真一
■ブルーギルの駆除、対策 文・写真:工藤智
■野付の外来種駆除、防除策 文・写真:森田正治                   ほか

faura No.46
編:(有)ナチュラリー
¥1,028(税込) 80頁
A4判 2014年12月15日発売

北極圏の猛禽シロハヤブサ。めったに姿を見ることのできないシロハヤブサが、近年北海道で目撃され、注 目を集めています。白く気高い姿から貴公子とも言われるシロハヤブサ、その勇姿をお楽しみください。新幹線開業を控え、冬の道南のバードウォッチングの楽 しみ方も緊急特集です!
[特集] シロハヤブサと道南の冬の鳥
[グラフ]北極圏からの冬の使者シロハヤブサ
砂崎岬のシロハヤブサ26年間の記録 岩田 真知
シロハヤブサはこんな鳥
[グラフ]駒ケ岳山麓の冬の鳥 加藤 秀樹
冬の道南・魅惑の鳥巡り
道南バードウォッチングモデルコース
ほか

凍る嘴
厳冬のハンター[ヤマセミ]
著:嶋田 忠
¥4,104(税込) 79頁
A4判 2014年11月5日発売

 氷点下20度の凍てつく川で魚を捕まえるヤマセミ。狩りの技と厳しい自然に立ち向かう姿を、鳥類写真の第一人者のレンズが追う。ハトほどの大きさのヤマセミが、とまり木で魚影をおう姿は水墨画を連想するほどに美しい。

オオタカの生態と保全
その個体群保全に向けて
編著:尾崎 研一、遠藤 孝一
¥3,024(税込) 147頁
A4判 2008年12月25日発売
 絶滅危惧種から準絶滅危惧種になったオオタカ。最新の研究成果に基づく生態の解説と、オオタカの保全に関する今後のあり方を提案。
湿地の博物誌
責任編集:高田 雅之 著:辻井 達一、岡田 操、高田 雅之
¥3,672(税込) 341頁
A5判 2014年12月10日発売
 本書は森林などに比べて,一般になじみが薄いと思われがちな湿地生態系を対象にしている。しかしながら湿地は,湿原や泥炭地のみならず,河川や沼,沿岸や 水路などおよそ水が存在するところを広くカバーするもので,日本人にとって最も古くから深く関わりのある生態系である。多くの人が“湿地”に描くイメージ とは裏腹に,もっとも私たちになじみ深く,そして暮らしや生業と切っても切れない関係にある。同時に,世界で最も劣化が著しい生態系タイプでもあるともい われている。  湿地と私たちとの深い関わりの断面を,多彩なテーマにそってひとつひとつ見つめ,湿地を身近に感じることで,賢くこれを利用することへの理解が深まるの ではないかと考えている。自然を理解するための書物は,深く掘り下げる言わば“縦糸”で紡がれたものが多く見受けられるが,本書は一見関連性の薄い多様な 分野のテーマを,湿地という“横糸”で繋げていく。そのためには,理屈ではなく,日常と結びつくリアルな感覚で湿地との関わりを多角的に見つめ、博物誌と してその姿を“再認識”してもらうことが有効であり,ひいては保全への理解と優先度を高めることにも繋がるものとなる。そのことは自然・社会・人文の垣根 を超えたポピュラーサイエンスということができると考える。 本書では湿地と関わる「建築」「経済」「観光」「戦史」「祭祀」など46のテーマを「第T部 湿地をめぐる自然と地理」,「第U部 湿地をめぐる暮らしと産業」,「第V部 湿地をめぐる歴史と社会」,「第W部 湿地をめぐる地域と文化」の4部構成にまとめた。 これらのテーマは湿地が私たちにもたらす恵沢に他ならず,同時に人間が上手に自然と付き合ってきた証でもあり知恵でもある。各テーマを明確な切り口から, 具体的で平易な内容による「読み切り」とすることで,専門家だけでなく,幅広い立場の読者層に対して,多方面から湿地を理解すること,また湿地と人との深 い関わりを改めて認識することにつながるのではないかと思っている。 本書が“湿地”をより身近に感じるための,招待状の役割を果たしてくれるものと期待している。加えて,湿地研究の世界的権威である故辻井達一氏の,これま での社会に対する多大な貢献を讃え,氏の生涯を貫通するメッセージを伝える書物としても多くの人に読んでもらいたい。
日本のクマゲラ
著:藤井 忠志
¥3,024(税込) 178頁
A5判 2014年11月25日発売
 クマゲラは,分類学上,キツツキ目キツツキ科クマゲラ属に属する体長45cmの日本最大のキツツキである。日本ではアカゲラなど12種のキツツキ類が知られている。
クマゲラは現在,北海道と本州北部の一部で確認されている。いずれも生息個体数が極端に少なく,本州で繁殖が確認されたのは,秋田県森吉山と世界自然遺産 の白神山地のブナ林のみである。北海道ではトドマツ林,本州ではブナ自然林に棲むという生活環境の違いや,両地のクマゲラに声紋の違いが認められつつあ り,亜種を異にしているとも考えられる。このように,分類学上からも,日本のクマゲラ個体群は,学術的にきわめて貴重な存在といえる。本書では,これまで 謎とされていたクマゲラの生態にスポットをあてる。過去40年間に及ぶ北海道・本州のデータ等を網羅・解析した総説を中心に,ナチュラリストから研究者ま で関心を持つことが出来る,日本におけるクマゲラ生態学のバイブルといえる。
本書は3部構成となっている。T部 「日本のクマゲラ」は,生態学的研究内容である。U部 「資料編@ クマゲラ物語」は,本州における幻のクマゲラ発見に至るまでの実話である。V部 「資料編A 白神山地が世界遺産に登録されるまでとその後」は,白神山地が日本初の世界自然遺産に登録されるまでとその後の現状について,登山家で作家の 根深誠氏と藤井忠志の対談講演会である。
生態写真も北海道のものは,アマチュアカメラマン最高峰の井上大介氏が,本州産は藤井をはじめとする本州産クマゲラ研究会によって撮影された自信作である。
北の花籠V
20周年記念図録
編:清水 敦、清水 晶子、松島 望夜子
¥2,200(税込) 104頁
A4判 2009年11月1日発売
 北海道植物画協会会員49名が描いた205点の植物画集です。同協会の創立20周年を記念して発行されました。
ホッキョクグマ
生態と行動の完全ガイド
著:アンドリュー・E.デロシェール 写真:ワイン・リンチ
監訳:坪田 敏男、山中 淳史
¥10,368(税込) 280頁
B5判 2014年10月15日発売
 温暖化に追われる“海のクマ”――そのダイナミックな生態や行動をホッキョクグマ研究の第一人者がわかりやすく正確に伝える.この地球上でホッキョクグマ とともに生きるために,かれらのことをよく知ろう.著名な野生動物写真家によるすばらしい写真を満載.オールカラー.
 本書は,Polar Bears : A Complete Guide to Their Biology and Behavior, Text by Andrew E. Derocher/Photographs by Wayne Lynch, (Baltimore, MD/The Johns Hopkins University Press, 2012)を翻訳する.
2015年1月16日
植調 雑草大鑑
著:浅井 元朗
¥10,584(税込) 357頁
B5判 2015年2月12日発売
雑草は,水田や畑地,草地,公園,路傍,空き地など人間活動のある土地に生育する,最も身近な植物群です。“どこにでも生える雑草”には1種1種それぞれに特徴的な形態と生態があります。雑草を調べ,知るとは,生物としての雑草の生活史を理解することです。豊富な写真で,雑草の種子,芽生え,成植物,花,果実の一生を収録した,日本の雑草図鑑の決定版です
サロベツ湿原と稚咲内砂丘林帯湖沼群
その構造と変化
編著:冨士田 裕子
¥4,536(税込) 252頁
B5判 2014年11月25日発売
 北海道の北部,サロベツ川下流域に広がるサロベツ湿原は,低地の湿原として日本有数の規模,そこに広がる高層湿原は日本最大を誇る。さらに湿原と海岸の間 には,数列にわたるトドマツを主体とした砂丘林と砂丘間湿地,180あまりの湖沼群が,南北30km以上にわたって続き,他に類をみない景観をつくりだし ている。しかしながら面積1万4千haにものぼった湿原は,戦後の国策により急激に開発が進み,その面積は3割にまで縮小した。1974年,サロベツ湿原 と稚咲内砂丘林帯湖沼群のかなりの面積が国立公園に指定されたが,周辺での草地開発はさらに続いた。環境の変化は止まらず,湿原面積の減少に加え,近年で はササ群落の拡大,沼の消失や埋積,泥炭地盤の沈下など,生態系の劣化が顕著になっている。本書は,サロベツ湿原と稚咲内湖沼群の保全や自然再生に必要不 可欠な,生態系の構造やメカニズム,生物情報など,最新の科学データを収集したプロジェクト研究の集大成である。第T部はサロベツ湿原の生態系の構造と機 能について,地形,形成史と植生史,植生,水文環境,微気象と物質循環,泥炭の堆積状況やその理化学性,GIS解析から明らかになった湿原の広域特性など について解説。第U部ではこれまで総合的な研究がなされず,その実態が謎に包まれていた稚咲内砂丘林帯湖沼群の形成史,植物相や植生,水文循環を解説。第 V部は湿原と砂丘林帯湖沼群をめぐる開発とそれに伴う環境変化,劣化の進行する生態系の保全や自然再生・モニタリングに関する課題を紹介。本書はサロベツ 湿原と稚咲内砂丘林帯湖沼群を対象としているが,生態学,植生学,水文学,環境科学等の研究者,大学院生,自然再生を進める団体関係者,さらに湿地の環境 とその保全に関心を持つ人には必読の書である。

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