鳥たちに明日はあるか
景観生態学に学ぶ自然保護
著:ロバート・A・アスキンズ 訳:黒沢 令子
¥2,520(税込) 407頁
B6判 2003年6月6日発売

 環境破壊という言葉が世界基準で叫ばれ始めてから多くの月日が流れましたが、未だに人口が爆発的に増加する一方で、絶滅する生物種は後を絶ちません。その大きな要因の一つが、野生生物の生息環境が急速に狭まっていることにあります。鳥をはじめすべての生物の存在には、人(=生物)と同様に、衣(羽や毛皮)・食・住が必要不可欠です。住環境をその飛翔能力によって変えることのできる鳥たちでさえも、絶滅の淵に立たされているという状況に目を向け、その保護や保全に力を入れてゆく必要があります。本書は、ある特定の希少生物を保全することや小さな保護区を設置する、というだけでは生物の保護・保全には不十分であることを言及し、人間社会の枠組みを超え、生き物そのものだけではなく、人間が作り出した環境もひっくるめて保全する必要がある、という景観生態学という考え方を、アメリカの事例を中心に紹介するものです。最終章には新たに日本の事例を書き足していただき、多くの保全事業関係者や研究者、行政担当者にとって役立つ内容になったと思います。


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