Grammostola rosea
チリアン ローズ

WC.AD.female
 チリコモ一族の中で最も赤くド派手なクモ。タランチュラの赤部門の中では派手な部類と言っても良いでしょうね。正に薔薇の名前に相応しいですな。多肉植物のアデニウムは「砂漠の薔薇」なんて呼ばれていますが、こいつは砂漠の薔薇のタランチュラバージョンですかね。 クモ言葉は「愛」です。ウソですw

 チリのサンチアゴの西部辺りで良く見るそうですよ。似ている他種や色違い等とは、案外棲み分けされているようなので、野生化ではそう容易く混ざらないみたいです。しかし人が介入(開発など)することで、その均衡が乱れ、結果混ざる事もあるってパターン。橋一つで変わるみたいですからねぇ。難しい問題ですな。

 入荷直後はG.porteriとの区別がつきにくい事もあるのですが、脱皮すれば見た目の色彩が結構違うのと、触脚基節等の毛の生え方とか細かい所も違うので、まぁ細かく見たい人は抜け殻を虫眼鏡とかで見れば良いと思います。サイズ感は、気持ちこちらの方が小ぶりな気もしますが、たいして変わりませんね。

 古くはチリアンコモンのレッドモルフとされていましたが、ここへ来て今までノーマルのG.roseaとされていたものはG. porteriだと言う事がと解り、逆にレッドモルフとされていたこっちが元祖G.roseaだと判明したようです。今の所(2016年現在)はそんな所で落ち着いて居りますが、今後またヒョイヒョイ変わるかもしれません。

 例によって乾燥気味で、夏は40度弱、下は氷点下ってな所に生息しているもんですから、やはり結構丈夫です。最初から弱っている個体に巡り合わなければ、余程の事でも無い限り上手に飼えると思いますよ。拒食とかその辺りの事はG.porteriを参照してください。G.porteriに比べると、気持ち荒い個体が多いような気がしますが、ヤツと比べての事なので、そんなに気にするレベルじゃありません。たまに牙を剥いてくる個体もいますが、そんなのG.porteriにもいますからね。

 どちらが良いかと言いますと、どちらも良いので両方飼っておけば良いじゃない。