Chilobrachys fimbriatus
インディアン ヴァイオレット

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 インドに生息する地中性のタランチュラで、いわゆるアースタイガーでございますね。

 アースタイガーと申しますと、一般に地味と言う世論が高いのでございますが、コバルトブルーマレーシアンアースタイガー等、タランチュラの華と呼べるほどに美しく、存在感のある種が存在する事も、また事実。本種はその典型でございましょう。無闇に派手でございましょう?

 Chilobrachys属は、地味ながら結構大型になるモノが存在する程度にしか思ってませんでしたが、こやつはどうだい、腹部がなにやら、一種蜂を思わせるような赤い色のバンド、そして紫色の歩脚。うちの個体は、体長3cmぐらいから、脚の紫が見え始めました。インドに同属で、これと似たような模様の腹部を持つ種も知られているようです。

 2003年現在、まだCB幼体が出回っております。しかしコイツはアースタイガー、そんな容易にコンスタントな繁殖が可能とは思えないので、欲しい人は早めに入手しておく方が無難と思います。無くなってから探したところで、もう遅いですからね。あとの祭りでございます。

 体長は、6cmぐらいになる様でございます。程々の普通サイズと言えますかね。成長速度は、あまり遅くなく、高めの温度で食欲を促し、脱皮の周期を早め、一気に育て上げましょう。

 湿度の高い環境で飼育します。ある程度のサイズになりますれば、意外と乾燥にも耐えてくれます。しかし、多湿のほうが良いということは間違いないので、乾燥させない様に飼育してまいりましょう。また、低温にも強くないようなので、28度前後の温度を保つのが良いかと思います。

 巣でございますが、地中というか、ケージ内全体を糸だらけにしてしまいましたので、地中傾向が強い半樹上性って感じでございましょうかねぇ。床材を深めにしますれば、ある程度巣穴を掘るようでございます。

 性質は非常に荒く、毒性も低いとは思えないので、初心者にはおすすめしませんが、ある程度スキルのある方には、断然オススメでございます。