Chilobrachys sp.
タイ ブラウン

WC.AD.female
 タイに生息しております。随分古くから出回っている印象ですが、spでございます。

 体長は6cm程でございますが、脚が長いので、威嚇しますと、非常に大きく迫力があります。

 タイブラウンとは言うものの、その名で来たものは、黒い個体しか見たことありません。誰が名づけたのでございましょうか。色が認識できなかったのか、なんなのかその理由を説明していただきたい次第でございます。まぁ、コモンネームやインボイスに文句を言うと、延々続いてしまう傾向があるので、ヤメ。

 本属には、タイ原産として記載されているものが、2種ほどございまして、C.huahiniC.pavieiでございます。前者は、アジアンジャイアントファウンや、タイジャイアントフォーンという名前で、CBの幼体がしばしば輸入されてまいります。体色はオレンジに近い明るい茶色という感じで、あまり派手とは言えませんが、レッグスパン20cmを超えるという、アジア産のアースタイガー中でも、かなり大型になる部類という事で知られております。後者は、その名前で入荷された事は、僕の記憶にはございません。

 かなり広範囲に生息するC.andersoni辺りもビルマーゼブラウンと言うコモンネームで出回ることがあります。茶褐色で、あまり綺麗ではないですけどね。

 さて、タイブラウンでございますが、性質は極めて荒く、少しの刺激で盛んに威嚇してきます。毒性は、あまり低くないと思うので、噛まれないよう注意して飼育しましょう。

 多湿な環境を好みますが、入荷後適正な環境で長いこと飼育して、体力も回復しますれば、かなりの乾燥でも耐えてくれるほど、丈夫なタランチュラでございます。

 巣穴も掘りますが、ケージ全体糸だらけにする傾向が見られますので、ケース越しに観察できるような種ではございませんので、鑑賞には、あまり向いていないかもしれません。体色も、ずいぶん薄い黒でございまして、なんか微妙なクモでございますねぇ。ただ、荒々しさでは、他に引けを取らないので、アグレッシブな種が好きな人は、飼育してみては如何でございましょうか。