嘘八百、逃げるにしかず。
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             ♪口調もだんだんあらくなる〜♪あ♪あらくなる〜♪
                   スッポカシ〜のトンズラ〜。
                      所長も逃げた。
                    おぬしも役者やの〜。


♪口調もだんだんあらくなる〜♪あ♪あらくなる〜♪

 財政のドン底に陥った私は妻を連れて市の法律相談(紹介)を経てO部弁護士事務所に「自己破産」の相談に行きました。
種々相談しているうち急遽作成した為、Sと交した「約定書」については不備な点もある。したがって一度は了承したとは言いながらもSがそれを「不満だ」と言うのであれば、今一度双方が話し合って納得がいったその時点で新たに契約書を作り、公正証書を作ったら良い・・・とのアドバイスを受け、その費用としては通常10万円は必要だが、今の加藤さんの経済状態も分かるので5万円でやってあげましょう・・・と言われました。
 この件はSからの異議の申立によるものであり、私が「身銭を切って行うものではない」とは思いましたが何とかSとの関係を円満に解決したいと思い、母からの援助で5万円を用意しました。母とて第二次世界大戦の沖縄玉砕で夫(私の父)を亡くし「爪に火を灯す」様にして生活している中の貴重な
5万円です。

 私はそのことでSに対して
1、「私の意見を一方的に押し付けるのではない」事。
2、「合意に向けての話し合いの場である」事。
3、「二度三度と良く話し合う事の第一回目である」事。
4、「公平を期すため中立の立場である弁護士を第三者として入れる」事。

等を説明して日時と共にO部弁護士事務所で会う約束をした。
 当日、約束の時間である午後4時を30分過ぎても来ないのでSの勤務先に電話を入れました。このO部弁護士事務所はSの勤務しているNTTとは直線距離にして約200メートル、歩いても2〜3分のところにあります。

このSは下手に出るとツケアガル人物なのです。こちらの口調が荒くなるとヘコヘコします。

「どうしたんだ?先生を待たせているんだ。弁護士は1時間いくら!なんだぞ、そんな事ぐらい知っているだろう」 
 「女房から電話行かなかったかい?」 
 
 まるで他人事である。  ヾ(▼ヘ▼;)オイコラ!

「そんなもん聞いてない。一体どうなってるんだ?」
 
「弁護士も良いけど先ず2人で話し合いたい」
「あんたと2人で話していると必ずおかしくなる。第三者を入れないと駄目だ。それを承知したからこそ、今回の場を持ったんではなかったのか?」
 「その前に....2人で会いたい」
「駄目だ。第三者を入れないと駄目だ」
 「やっぱり2人で会いたい」
「だ〜めだ!」
 「いや、やっぱり2人で会いたい」

とにかくしつこいのだ。私はついに折れて

「分かった!では、いつが良い?明日はどうだ?」
(口調もだんだんあらくなる。)
 「明日は駄目です」
「じゃ〜明後日は?」
 「明後日も駄目です」
「じゃ〜いつなら良いんだ?」
 「いつになるか〜分りません」
「ふざけるな!自分から『先ず2人で話し合いたい』と言いながら、いつになるか分からん、と言う言い草があるか。一回でカタが付くとも思えないから取り敢えず明日の昼休みはどうなんだ?」
 「昼休みになら会えます、良いですよ」
「じゃ〜昼休みの短い時間だから(Sの勤務先に)近いほうがいいな。(逢う)場所が決まったら改めて電話するから」と約束。


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スッポカシ〜のトンズラ〜。

翌日Sは(NTTの)会社を休んでいて連絡が付きませんでした。スッポカシ〜のトンズラで〜す。
(昔の諺に、36計逃げるに如かずと言うのがありますが、Sの場合はまさに
『嘘八百逃げるに如かず』です)
逃げてどうにもならないのです。

その時のO弁護士の言葉
「随分と無責任!誠意の無い方ですね〜」(これ 覚えておいて下さい)
あきれてしまった私は思い余ってSの妻E子に電話をしました。

「実はご主人と何回も約束した事が全部スッポカサレテ困っている。今日もご主人から言い出した約束なのにまたスッポカサレテしまったんですよ。約束をしてはその度に逃げるのなら今度は(私が)会社に逢いに行く事になる。奥さんから約束を守るように伝えてくれません?」
「主人が加藤さんと(逢う)約束する訳なんかないですよ!会社に行くと言うんだったら、どうぞ行って下さい!私の方は一向に構いません」

 見事な啖呵である。

注・この会話はそれを証言した録音したテープが保存してある)
早い話しが“やれるもんなら、やってみろ”と言う事です。
 この電話はSが勤務しているNTTとは川を挟んだ丁度反対側のおふくろの家から掛けていました。
「おふくろ!どうする?『どうぞ行って下さい!私の方は一向に構いません』と啖呵を切られたんだが・・・」

「そりゃ〜おまえ、行かなくてはならんわな〜。行きたくなくても行かなきゃ〜ならんわな〜」

私は「ウチの主人がどの様な約束をしたのかは分かりませんが、私から良く聞いて見ますので少々時間を下さい」
・・・と言う普通の人ならこの位の返事を期待したのであった。


所長も逃げた。

 結局、私は退くに退けない事態となり、やむなくNTT***サービスセンターを訪れた。
 所長のK様にSのNTT職員としての兼業及び、契約上のトラブルについて相談しました。その際過去において「逃げまくる」ので「Sが問題解決に向けて指導される様に御願いしました。
「Sに言って逢える様にしてから連絡します」との約束をして帰って来ました。
 連絡が来ました。Sは
「自分は兼業等はしていないし、女房にやらせている」
と言っていたそうです。改めて詳しい話しを聞くため所長に逢いに行きました。
Sに逢えるのかどうかも含めて・・・です。所長はこう言いました。
そうは言ってない。女房にやらせている、と言ったようなニュアンスであった。と言った」と主張。

頭の悪い私には良く分からない。
「・・・と言ったようなニュアンス」って皆さんには分かります?
 今度は所長にも逃げられてしまったよ〜ん。逃げるのはNTTの体質だねっ! 
 「逢わせる」約束もこんな理由でパ〜


おぬしも役者やの〜。

S自身は何もしていない、と言うのが本当であれば特約事項に違反しているのではないのか?即ち
「承諾なしで第三者に権利を使用させる事はない」となっているからである。
 法務局に行って謄本を取り寄せて見ると成程Sの名前はどこにもない。
この「契約違反」及び以前の「公正証書」の件について、改めてO部弁護士事務所を訪れた。
 当の弁護士は、以前の態度とは打って変って玄関払いです。

「Sさんが(OとE子の)3人で来て行った。色々聞いた。Sさんの側に付きたいくらいだ」

 私のいない処でSがどの様な話しをしたのか私にはさっぱり分からない。

「先生、私の話しも聞いてください。第三者と言う立場の人はお互いの話しを公平に聞くものだと思いますが?私の居ない処で一方的な話しを100%信じる事のないようにしてください」
O部弁護士は「聞く耳もたぬ」とばかりに中に引っこんじゃった。
私とは何回もの約束をスッポカシながら、SとE子はどんな顔でO部弁護士を「たらしこんだ」のか知りたいものです。
 「おぬしも役者やの〜」・・・怒るより感心しましたよ。
それにしても弁護士ともあろう者が、一方的に「色々聞いた。Sさんの側に付きたいぐらいだ」とは恐れ入った。
実際のはなし、(
色々とは、なにか?の約束事でもあったのか?も含め)具体的にどんな会話がなされ、結果として、何の理由で私を「玄関払い」にしたのか。あれこれ想像するしかない一件であった。


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