Psalmopoeus pulcher
パナマニアン ブロンド

CB,AD,female 撮影/あーす君さん
 パナマに生息する、樹上性の美種でございます。体長は7cm、レッグスパンで15cm程度にはなります。ふわっとした繊毛で覆われていることもあり、感覚的には、数字よりもボリューミーですぞ。

 比較的入荷の多いPsalmopoeus属の中では、わりとマイナーな方でございます。しかし、このブロンドの美しい毛並み。滅多におらぬ雰囲気の種でございましょう。美しいですわ。

 腹部に入る模様は、トリシェブと同様の、所謂シェブロン模様が一般的でございますが、稀に、真っ黒い腹部を持つ個体が居ることも知られておりまして、そちらもなかなか趣きがあって良い感じですが、僕は実物見たこと無いですねぇ。是非見てみたいと思う次第でございます。

 本属で入荷の見られる種は、とりあえず本種と トリニダットシェブロン(P.cambridgei)、サンタイガー(P.irminia、コスタリカンオレンジマウス(P.reduncus)の4種がございます。トリシェブとサンタイガーは、比較的入荷量も多いのですが、本種ま稀で、特にP.reduncusに至っては、ほとんど入荷されてきません。P.reduncusは、黒い体を持つ美しい種でございますが、近年CBが少し出回っただけとなっております。

 本種の飼育法は、高温多湿な環境で、通気性を良くいたしましょう。それでも家訓とか爺さんの遺言とかで、どうしても通気の悪いケージで飼わなきゃいけない!と言うとんでもない輩はw、気持ち乾燥気味にすると良いですな。地面は湿らせずに、霧吹きで適宜湿度を上げてやる作戦です。サンタイガーと違って、そんなに死にやすいと言う話も聞きません。まぁ、単にマイナーだからかもしれませんが、飼育しやすい種であると思いますよ。わりと巣を作るタイプなので、広めのケージを用いると面白いです。

 ただし例によって素早く攻撃的な性格であるので、取扱いには十分注意しましょう。ある程度のサイズまで育った後は、基本的に荒いヤツが多い本属においては、比較的穏やかな部類と言えるかもしれません。本属は刺激毛を持たないようなので、その辺は安心でございますが、一応、子供やネコ等の手の届かぬところに保管しましょう。