Psalmopoeus cambridgei
トリニダード シェブロン

CB,AD,female
 トリニダード・トバゴ共和国のトリニダート島に生息する樹上性の大型種でございます。体長で8cm、レッグスパンだと20cm近くにまで成長いたします。しかも、脚に毛が密に生えているので太く見え、成体ともなりますれば、非常に迫力のあるものと共に、このグループ特有の毛並みから、可愛らしさも感じる人気種ですね。トリニダットシェブロンと表記される事も多いですね。マニアの間ではトリシェブやらケンブリッジ・キャンブリッジ等と呼ばれております。

 Psalmopoeus属は、中南米の樹上性として、以前からわりと有名な属でございまして、本種もその1つでございますね。かつては高級種でございましたが、最近では価格も安定し、CB幼体に関して言えば、どちらかと言うと、安価な部類であると言えましょうかね。

 本種は、全身がオリーブグリーンに染まりまして、足先に、オレンジの稲妻模様が見られ、腹部にいわゆるシェブロン模様というのが現れますゆえ、そのコモンネームが付けられておるようでございます。とは申しましてもアレですね、あまり派手とは言えない感じの種ではございますね。むしろ、地味な感じも致します。しかし、本種のフルサイズの成体となりますと、これがですねぇ、何故か非常に綺麗な感じに見えるわけでございますよ。何故かと言われてもわからないのですが、黒いものと比べると脚の毛の質感などが良く分かるので、全体的な雰囲気が綺麗なんですよ。実に上品。

 美しさは元より、その迫力たるやポエキロを凌駕する勢いでございます。ポエキロは、細く長い感じでございましょう?こいつはですねぇ、しっかりとした体系でございますので、他の連中と比べましても、なんか非常に異質な感じがするわけ。一度大きく育ててみると良いかと思いますよ。

 上の画像は、脱皮して間も無い個体を使ったのでアレなんですが、温度を高めて飼育しますと、エサ食いが大変良いクモでございまして、腹部が大きく膨れ上がりますと、一層迫力が出てまいります。

 飼育に際しては、樹上性種の典型でございまして、通気性と高めの湿度が必要となります。成長も早く、かなり大型に見えるので、大き目のケージで、広々と飼育しますと良い感じになります。巣を作る個体も多く見られますので、コルクバークを立てかけるなどして、巣の取っ掛かりとなる物を入れておくと良いかと思いますよ。幼体は初期に一気に成長させ、あとはまぁボチボチ飼いましょう。

 とにかく実物は写真以上に見栄えの良いクモでございますので、かなりオススメでございます。

     
  CB,AD,male   
  15'CB,baby