Psalmopoeus irminia
サン タイガー

WC,AD,female
交尾
 ベネズエラに生息する、人気の樹上性美種。悪の化身を思わせるようなこのユニークな模様。こんなタランチュラは、本種以外に居りますまい。

 体長8cm、レッグスパン18cm前後でございまして、なかなか大きく迫力のあるものに育ちあがります。

 かつて、非常に高価なクモとして知られておりましたが、近年CB化が進んでおり、出回る時期のレートや、仕入れ先にもよりますが、非常に安価に出回ることもございますね。

 メスの色彩は、上の画像のように黒がベースとなり、腹部には、虎柄のように派手な模様、脚には稲妻マークが入りまして、誰からも目を引くことと思います。画像では隠れていますが、メスの足先の裏側は、光りの当たり方で綺麗な虹色となり、非常に美しいです。

 派手だけならまだしも、結構大きいでしょう。足を広げますと、だいたい、人の掌と同サイズでございます。歩脚のサイドに生える、櫛のような繊毛により、実際よりも太く見えるため、非常にボリュームがあるように見えるのでございますよ。

 オスはと言いますと、これが実に冴えない。まるで別種という感じになってしまします。交接画像を貼り付けました。上になってる茶色いジミーなクモが、本種のオスでございます。ボリュームも何も無く、実に地味でございましょう。これになられちゃうと、実に寂しいわけ・・・

 飼育に関しては、高温多湿で通気性を良くしましょう。インブリードのせいか、幼体から飼育すると、死にやすい傾向があると言われております。タランチュラは、まぁ基本的に出所不明でございますので、インブリード個体であったとしても、それと判らない場合が殆どでございます。そんな場合は、諦めてくださいよ。さすがにどうしようもないですからねぇ。しかし、最近少しWCの新しい血が吹き込まれる気配を感じておりますよ。良かったですね。

 性質は極めて荒いので、取り扱いは注意してください。ベネズエラ産でございますが、腹部に刺激毛は持っておりません。その代わりに荒いと思っていただければ良いかと。