2016年11月16日
落葉樹林の進化史
著:R・A・アスキンズ 訳:黒沢 令子
¥2,700(税別) 370頁
B6判 2016年11月20日発売
 焼畑農民、オオカミ、ビーバー……
 生態系の構造に大きな影響を与えてきた生態系エンジニア。
 彼らが消えると、森林はどうなるのか?

 地域と時間を超越して森林の進化をたどり、植物から哺乳類、鳥類、昆虫や菌類といった
そこで生きる生物すべての視点から森を見つめることで、生態系の普遍的な形や、新たな角度での森林保全の解決策を探る。
日本のネズミ
多様性と進化
編:本川 雅治
¥4,200(税別) 241頁
A5判 2016年10月5日発売

 ネズミ類研究の最前線――多様性や進化研究のモデル動物として注目されるアカネズミをはじめ、琉球列島のケナガネズミやトゲネズミ、人間とのかかわりが深いハツカネズミ、ネズミ類が媒介する人獣共通感染症など、気鋭の研究者たちが多様で興味深い研究内容を紹介する。

北海道の海鳥4
アビ類
著:千嶋 淳
¥1,400(税別) 43頁
B5判 2016年11月1日発売

 太平洋、オホーツク海、日本海と3つの海に囲まれた北海道には四季折々、世界中から様々な海鳥が飛来します。それらに親しむ一助になればと2013年に刊行を始めた「北海道の海鳥」シリーズも4作目。今年はアビ類です。主に越冬地の日本では地味な冬羽を遠くの海上に見ることが多く、決して人気の高い仲間とは言えませんが、極北でのシャーマニズムと結び付いた神秘的な夏羽や圧倒的な存在感に魅せられたコアなファンが少なくないのも確かです。そして北海道は国内で最も多くのアビ類を、夏羽も含めて観察できる土地。沿岸性が強く、漁港や河口から観察できるのもアビ類の魅力です。「船はちょっと…」と尻込みしているそこのアナタ、まずは本書を手に海岸からアビ類を観察して海鳥の世界にどっぷりハマってみませんか。
 総論では進化、形態、生態、人間との関係などに多くのページを割きました。現在の日本では知名度の低いアビ類も沿岸の漁民には古くから親しまれ、その習性を利用した漁法が栄えるなど共生関係にありました。そんな文化史的な側面も盛り込んでいます。
 各論では日本で記録のある(=世界の)5種すべてについて、各種あたり13~20枚と豊富な写真と最新の知見も取り入れた解説で紹介しています。神経質な鳥なので高画質の写真ばかりではありませんが、角度や気象条件によって変わる野外での見え方、季節、個体により異なる羽色の変異に重きを置いてセレクトしました。
 本書がアビ類、ひいては海鳥ファンを一人でも多く増やすことに貢献できたなら、これに勝る喜びはありません。


お買上げ・お問合せはエコ・ネットワーク(環境市民団体)まで。
〒060-0809 札幌市北区北9条西4丁目エルムビル8F
TEL:011-737-7841 FAX:011-737-9606 E-mail:eco@hokkai.or.jp


今月の新着本エコ・ネットワークとは?エコイズム販売物行事案内環境体験HOME