物語を旅するひとびとV
コンテンツツーリズムとしての文学巡り
著:増淵 敏之
¥2,160(税別) 191頁
B6判 2014年9月10日発売
 地方の疲弊が続いている。商店街の閉塞的状況、有効求人倍率の低下、失業者の増大、域外への人口流出。中央と地域の格差は戦後、東京一極集中政策がもたら したものであり、その結果、地域はブランチ経済化した。そんななかコンテンツツーリズムへの注目が集まっている。作家の「場所」への拘泥が単に作品を消費 財化させない方向に導いているという見方もできる。時代によって作品に移し込んだ風景や情景がその時代特有のものになっている場合もあり、ある種のアーカ イブ機能を持ち得ているのが「小説」なのだ。


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