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パナマ、ベネズエラ、コロンビアに生息するとされる大型のバードイーターでございます。体長で9cm程度になると言われておりますなぁ。
巨大で綺麗といいますと、この種ぐらいなもんじゃないでしょうかねぇ。まぁオスの方が美しいのですが、それには劣るものの、メスにもメタリックパープルのブルーム模様が頭胸部にバキッ!と入るようでございますよ。その経緯もあって、かつてはパープル ブルーム バードイーターと呼ばれておりました。
Xenesthis属の印象でございますが、まぁ、高い。これがねぇ、spとされるモノを含め、どの種もクモの幼体としては、非常に高価なんでございます。その中でも、最も流通量が多く、安価なのが本種でございますが、幼体で2万ぐらいしちゃいますよ。本物のX.monstrosaなんて出回ろうものなら、イクラになることやら・・・。まー、こればっかりは需要があるけど、供給が少ないのでしかたないのですがねぇ。
本種と、ベネズエランブラック(X.intermedia)及びsp扱いの種(ホワイトとか、ブルー、メガスコプラ等)の入荷はありますが、コロンビアン ジャイアント ブラック(X. monstrosa)の本物は、多分、かつて国内に出回った事は無いのではないかと考えるのが妥当なようです(2015年現在)。ちなみに本物は、アメリカで数個体が飼育されているだけという話でございますよ(2015年現在、多分それももういません)。今後の入荷も、厳しいモノがございますねぇ・・・。数個体という事は、まぁ雌雄揃っているはずもなく、ただメスが生きているだけでございましょう・・・。モンストロサは、単なる黒いクモらしいですけど、恐らく本属の中で、最も巨大になるのではないかと言われております。ミミナシオオトカゲは発見されてしまいましたが、現状それに次ぐぐらいのUMA的存在と言っても良いかもしれませんよ。数頭見つかれば、あとは飼育下でブリードとかして回しますんで、どーかひとつ!的な状態ですねw
飼育に関しては、高温多湿で問題ございませんが、床材があまり湿りすぎているのは嫌うようでございます。床材を若干湿らせ、水容器に広めの物を用いて、湿度を高めるのが良いかと思います。ケージが狭いと脱皮不全を起こすことがあるので、最低でもレッグスパンの2-3倍程度は確保するのが安全です。
血の影響か装甲が薄いのか、はたまた元々弱いのか知りませんが、腹部に傷が生じやすい傾向が見られますよ。脱皮直後とかは安静にしておいてください。脱皮直後何かに調子に乗って写真を撮ると、毛を飛ばしているときに、自らの爪で腹部に傷を作ってしまう場合もありますので、十分ご注意下さい。脚からの出血なら特別問題ありませんが、腹部からの出血は致命傷となる場合もございますので、気を付けてください。普通の種類以上に、脱皮後はそっとしておきましょう。その関係で、ケージ内はなるべくシンプルにした方が良いかもしれません。シェルターもプラスチックの物とかで鋭利な部分があったりしますと、そこで傷を作ってしまって、なんか勝手に死んでたりします。そういう部分は、やすり等で綺麗に処理してください。
成長速度は、割と早めでございまして、ベビーからでも半年程度も飼育しますれば、綺麗なパープルが背甲部に見られます。やたら綺麗な場合、オスかもしれませんね。体長4cmほどになりますと、成長は比較的穏やかになります。
性質は荒く、特に小さいうちは動きもかなり早いので、十分注意して取り扱ってください。刺激毛も、かなり沢山おみまいしてきます。
間違いなく綺麗なので、パンフォとかフォルミ辺りでガッカリしている方は、是非どうぞw |
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