Hysterocrates hercules
アフリカン ゴライアス バブーン
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 ナイジェリアに生息する、大型のバブーンタランチュラで、体長で9cmを超えるといわれておりまして、一応本属最大、つまりアフリカ最大種です。オスなんて、そりゃぁーもうビックリのレッグスパンらしいですよ。

 この写真の個体は、2010年にナイジェリア直便で来たと言う点と、頭の形とか脚の感じ(第4脚がcrassipesやgigasよりも、ぐっと細い)等から察するに、真ヘラクレスとみてかなり有力。と言うことで、写真差し替え。ナイジェリアは内戦やらで治安がよくない場合が多く、クモを採ってたり輸出したりしている場合ではないのです。だから、滅多に来ません。しかも来たところで、「ヲヲ!」と歓喜する日本人も少ないですw あと、CBで出回っているのは余程のバックボーンが無い限り信用してないので、基本スルーしている次第です。何を信じて何をスルーするかは、各自の判断で決めればよいかと思います。国内外サイトやブログでもしばしば目にしますが、明らかに別種と分かるものも多いですね

 Hysterocrates属といえば、仔育てすると言う事でも有名でございます。一般的なタランチュラの場合、卵のうを作り、そこから幼体が出嚢してくるのを見届けると、そこで終了するのが普通でございます。まぁ、せいぜいでもマドイが終わった頃には親子はバラバラになるのです。んが!こいつらは、親が仔蜘蛛にエサを与えるというような事が飼育下で観察されております。野生下でも、親子が共に暮らしている様子を観察されているらしいです。興味深いことですねぇ。でも、なかなか繁殖させようって人は少ないかと思いますけどねw ヒステロの場合、同定が極めて困難であるということもあり、しっかり出所がわかっているもの意外で殖やすと、ハイブリッドになってしまう事態は避けられませんな。十分ご注意を。

 大きなプラケ等に、床材をたっぷり入れて飼育します。湿度は高く、床材はベチャベチャでも良い位の勢いでございます。この属は、河川の側等に巣を作っている場合もあり、増水しても泳いだりして逃げたり、少しであれば水の中に居ることも出来るそうで、かなり水に依存している感じらしいですよ。だから、床材がかなり濡れていても平気らしいです。とは言ってもあれだ、程々にしないとダメなの。床材掘ると、水が溜まってるぐらいに湿らせる人は居ないと思うけどさぁ、わかるでしょ、加減しないと駄目よ。
うちでは完全に潜らせちゃってるので、夜に懐中電灯でコッソリ覗くと、巣穴から出てきてたりするのを拝める程度ですw

 本種とは関係ないですが、H.laticepsがナイジェリアラスティレッドとかいう名前で売られていたりしますが、カメルーンのクモですよ。