Citharacanthus niger
カリビアン サンディ グレイ


CB,subAD,female
 キューバに生息するタランチュラでございます。体長はおよそ6cm、レッグスパン10cm程の中型の種らしいです。

 Citharacanthus属のクモ事態、ほとんどペットルートには乗らないので、あんまデータ無いわけ。とりあえず、ノリ的にはですねぇ、Phormictopus属っぽい感じでございましょうかねぇ。Phormiは大型で綺麗なんですが、この属は、全体的に茶褐色のクモで、地味というイメージでございましょうか。
CB.juv

 かつて、テディーベアタランチュラ(Citharacanthus sp.)って言う、カワイイ名前を持つクモが入荷されてましたが、それが本種らしいですな。カリビアンサンディグレイとか言うよりも、かわいらしいテディーベアタランチュラで売り出す方が売れるかもわかりませんが、テディーベアという名前がクリスタリレッドビーのごとく商標登録とかされているのなら使えませんけどねw

 Citharacanthus longipes nigerとして、C.longipesの亜種として扱われておりましたが、現在は独立した種として扱うのが一般的なようでございます。したがって、その名残で、現在もCitharacanthus l. nigerとして販売されている場合もあるようですが、同じ種です。

 体色は、Citharacanthus longipesと似ておりますが、C.nigerの方が、暗いブラウンのようです。まぁ早い話が、赤銅色の地味なクモでございますな。だがしかぁ〜し、腹部に赤く柔らかそうな繊毛が生え、なかなか良い感じに見えますよ。んだもんだから見た目、B.vagansの廉価版ってイメージもありますが、一般に、販売価格的にはB.vagansより高かったりします。一見すると地味だけど、良く見ると味わい深いものを感じることが出来るでございましょう?

 飼育ですが、30度前後の高めの温度と、やや湿度のある環境で飼育します。あまりジメジメさせてしまうと、若干調子が落ちるような印象もございますので、注意してくださいませ。また、25度以下では、食欲が落ちる個体もあるようでございますので、温度は少し高めで飼育するほうが良いかと思います。ケージを、温室内の高い位置に置くなどすると良いかと思います。あと、比較的よく掘るクモですので、床材を深くしても良いかもですな。

 性質は、やや荒めで、毛こそあまり飛ばして来ませんが、稀に牙を剥いて威嚇する事もあります。ハンドリング等はしないほうが良いでしょう。


写真
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 subAD1
 subAD2
 腹部裏(メス)
 脱皮
 抜け殻:雌