Ceratogyrus darlingi
サウスアフリカン ホーンド バブーン

WC,AD,female.
 モザンビークとジンバブエに生息するタランチュラでございまして、体長は、6cm前後とホーンドバブーンの中では、やや大きめでございます。

 本種の特徴でもある、頭胸部から生える角は、斜め後方に向かって生えます。こやつの角は、結構長く伸びるので、思いのほか目立ち、随分と風変わりな印象を見るものに与えます。

 体色はグレイ基調で、脚部に赤い繊毛が生えます。頭に入る放射状の模様と、腹部のドットが、とりわけ目を引きますな。

 巣穴を、地中深くまで掘って暮らしているため、床材は厚く敷くと良いでしょう。背の高いケージを用い、15cm以上の厚さになるよう床材を敷き詰めると、実に上手く土木工事をしまして、見事な巣穴を作ります。その場合、飼育していても、クモの姿を殆ど見ることは出来ません。

 乾燥した環境での飼育で、特に問題ありませんが、水容器は必ず設置し、クモが常時新鮮な水を飲めるようにして下さい。本属全般にいえますが、水切れには、極めて弱い傾向にあります。

 性質は極めて荒く、動きも素早いので、取り扱いには注意したほうが身のためでございます。体長がこの属の中では比較的大きいので、噛まれますれば、たいそう痛いかと思いますよ。

 本種は一時期ハイブリッド疑惑がありましたが、WCも来るようになり、まぁその辺りで、やはり本物だろうという世論が高まったようでございます。とりあえず、良かったですね。

 でもまぁ、基本的に地味なタランチュラなんで、これで角が無けりゃ、アレですな。いよいよ誰も飼わないかも知れない・・・