Ceratogyrus brachycephalus
グレーター ホーンド バブーン

WC,AD,female.
交尾
 ボツワナ・ジンバブエ・南アフリカに生息するホーンドバブーンでございます。体長は4−5cm程度と、そんなに大きくないようでございますが、5cmを少し超えますれば、かなり大きく、迫力もあります。

 Ceratogyrus属のクモは、頭胸部から角のような突起を持つ種が見られます。本種もその角の生えるタランチュラでございまして、こやつの場合前方に傾く感じの角が生えてます。しかしクモの方も考えているのか、そんなに上方に伸びることは無いので、巣に引き篭もる際、角が天井に引っかかると言うドジをする心配もございません。実に画期的、且つ素晴らしいことでございますね。まぁ、おろし金みたいなので、Grater hornedってわけでございます。

 体色は、ゴールデンホーンドバブーンとも呼ばれる事もあるとおり、全体的に黄色っぽい雰囲気でございまして、この属の多くの種の頭胸部に見られる、放射状の模様は、こいつ関しては見られない感じでございます。

 入荷は、WCが稀に来るようでございます。ホーンドバブーン全体に言えますが、WCの成体であっても、1万超えする事は、殆ど無いようでございますので、生息地には、ある程度の数居るのでしょうかね。

 飼育に際してでございますが、かなりの乾燥にも耐えますが、湿度は少し高めの70%以上を維持する方が良い気がします。しかも、水切れに滅法弱いため、脱水しますと最悪死に至りますので、水容器の水は欠かさないようにしてください。

 床材は深めにセットしますと、真っ直ぐ下へ掘っていき、最下部で小さな小部屋を作り、そこで生活します。つまり、いったんそのケージに落ち着いてしまいますれば、姿を見られることは、非常に稀となってしまいます。かと言って、床材を薄くしますれば、ケージ中糸だらけでございますので、まぁどちらの飼育スタイルを選ぶかは、飼育者次第でございますよ。

 性質は、とても荒々しいので、取り扱いには十分注意を払ってください。ケージの床材交換をする場合なんか、かなり危険でございます。