Caribena versicolor
アンティル ピンクトー

CB'10/subAD/female
以前はAvicularia属を代表する種でしたが、2017年、laetaと共にCaribena属に変更されました。

アンティル諸島の、グアドループ島・マルティニック島に生息する、最も美しいタランチュラと呼ばれて久しい種でございます。以前は、島によって「この島のは、赤い!」とか唸るマニアもおりましたが、最近ではWCの入荷が皆無でして、販売されるのは、もっぱらCBのBabyばかりです。

この輝きは、生きる宝石と呼んでも差し支えないほど、ギラリギラリと容赦なく光り輝きます。頭と前方の脚の腿節の上がメタリックなグリーン、後方の腹部と脚には、赤味の強い紫の極彩色に彩られ、ここまで来ると、もはやケバケバシイという領域でございますな。若い娘が、間違った方向に化粧を施すと、こういう感じになるので、くれぐれも若い娘達は注意したほうが良いですよ。

本種は、CBが盛んに輸入されてくるポピュラーな種です。国内での繁殖例もよく聞きます。以前に比べ価格も下がりましたが、飼育下での血が濃くなったりして、明らかに育ち難い個体も見られますので、そういうのに当たってしまった人は、はい残念でした。そればっかりは、どうしようもありません。なんかエサ上げた翌日ぐらいに、突然死んでいて、原因として思い当たる節は無し!なんて事もあります。
しかしそういう個体でなければ、飼育は難しいものではありません。信頼できるルートから、信頼できる血統のものを買うようにしましょうね。そうすれば、ずんずん育ちまして、幼体色のブルーから成体の極彩色まで追って観察出来ます。

パタパタと走り回りますが、基本的に大人しいし、バカみたいに綺麗なの。ここまでやられちゃうとねぇ、他の種が霞んじゃうんだもの。タランチュラ飼ってるならば、一度は飼育してみなさいよぉ〜。ほんとコイツはねぇ、別格な感じがしますから。
AD,male
AD,female
Baby,male
CB'05,飼育ケージ例