Aphonopelma seemanni
コスタリカン ゼブラレッグ タランチュラ

WC,AD,female
AD.male
 Aphonopelmaといえば、真っ先に本種が出てきますね。体長6cm程のタランチュラで中南米に広く分布しておりましてですね、体色は、やや緑がかる黒地でして、脚には鮮明なストライプがはいり、非常に美しく魅力的なクモでございます。また、最近では、脱皮後に上顎や目の周り、腿節に青みを帯びる、ブルーフェイスと呼ばれるタイプも出ているようです。おそらく過去にも来てたのでしょうが、とくに分けられたりしていなかっただけでしょうな。しかしまぁ、ノーマルであっても、相当綺麗ではあります。

 かなり昔からペットタランチュラとしてポピュラーな種でございまして、チリアンコモン・ピンクトゥー・ゼブラレッグ・スミシーと、初心者が飼育する四天王の一角でございます(←まぁ時代により可変)。それゆえ、安い・綺麗・丈夫と3拍子揃っておりますよ。チリコモやピンクトゥーに比べますと、若干荒いと言うか、スキティッシュな個体が多いと思いますので「そろそろ少し荒い感じの種でも飼って見ようかな?」と思った際には、是非本種をお選びください。

 飼育に関してですが、他のAphonopelmaに比べまして、乾燥に強くない傾向があるので、地面は少し湿らせておくのが良いかと思います。でも、飲み水さえ常時ありますれば、飼うだけでしたら特に支障はございません。残念ながらCBと言うのが殆ど出回っていないので、購入そして飼育する場合、もっぱらWCの亜成体以降がメインと思われます。しかし、稀に愛好家の繁殖した個体が出回ったりも致します。その際WCよりも、是非CBから飼育していただきたい。

 美しいこともさることながら、やや荒いタランチュラ飼育及び扱いの基本となる種ですので、是非お勧めいたしますよ。売られているモノは、WCが多いので、見てくれの悪い個体も多いのですが、数年飼い込みますと、脚のストライプもはっきりしてきて、その名に恥じぬクモになります。特に脱皮してすぐは下の画像みたいに、かなり綺麗です。安いからと軽視せず、買い込むことが大切なクモでございますな。