大雪山国立公園、上士幌町幌加地区における伐採について
平成16年9月の台風18号により、当支署管内の森林も大きな被害を受けました。
台風被害木を大量に放置いたしますと、キクイムシ類などの穿孔性昆虫の発生による周辺森林への病虫害の発生が懸念されることや、良好な景観の形成や水源かん養、国土保全等の森林のもつ公益的機能の低下が懸念されます。
このため、当支署では、管内の森林の被害状況を全般的に調査した上で、被害が部分的なものにとどまっている箇所については、搬出処理を行なわず自然復旧にゆだねる一方、面的に被害を受けた箇所については、台風被害跡地の森林の再生を目的として、幹折れ等の被害木を伐倒・搬出し、新たに植樹等の措置を講じることとしています。
ご質問の164林班については、大面積にわたってほぼ全面的に幹折れ・根返リ等の被害が発生した箇所です。このため、植樹等により森林を早期に再生することとして、風倒木の処理を行っているものであります。これらの施業を通じて、期待される森林の機能の早期回復や、大雪山国立公園の良好な景観の回復等に努めていきたいと考えています。