ecoism

2018年5月

石巻市の旧大川小学校は遠かった…

4月1日~5日の日程で南三陸ウォークに行ってきた。私を含め4名の旅だから、まるで家族旅行みたいだった。苫小牧~仙台フェリーの船中2泊、東松島市のビジネスホテル2泊のゆったりした旅だった。桜にはやや早かったけれど。
日本三景の松島とその周辺は津波による海岸の防潮堤工事が進行中で風情など望むべくもない。こんな状態がいつまで続くものやら。
4日目は石巻市へ足を伸ばした。前々から津波で教職員、児童合わせて64名が亡くなった旧大川小学校へ行きたいと思っていた。旅行スケジュールにはなかったものだから3名の同行者の同意を得て寄ってみることになった。
ところが、大川地区へ行くための交通手段がないのだ。観光案内所で聞いても要領を得ない。仕方がないのでJR石巻線に乗って近いと思われる駅まで行くことにした。そこから道の駅まで2kmは徒歩。道の駅まで行けば各方面へ住民バスが出ていると聞いたからだ。運よくそこから大川地区の近くまで行く住民バスを捕まえることができた。1日3本しか走ってないのだからラッキーだった。しかも30分近く乗って100円なのだ。
終点から歩いて30分、大川小学校に昼頃着いた。壊れた校舎があの時のまま保存されていた。生々しいというか、痛ましいと言ったらよいか…。50m先には裏山が迫っていた。キノコ栽培などで子供たちが利用していたというのだから、すぐにでも登れたのにと思わずにいられなかった。日頃から子供たちだけでなく地域の人たちが歩けるフットパスなどあれば、抵抗なく登れたのにとは以前から考えていたこと。それが実感できた。
帰りがまた大変で、住民バスに乗って石巻駅に戻ったのは夕方近くになってから。1日がかりの大川小学校訪問になったが、実際にこの目で惨状だけでなく地形が確かめられたのが、何よりの収穫だった。



大川小学校前。裏山がすぐそばにあるのが分かる。

エコ・ネットワーク 小川 巌


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