ecoism

2018年3月

札幌に来た人にもっと楽しんでもらう知恵を

札幌を訪れる観光客の宿泊日数がどのくらいなのか、正確には知らない。けれども数日とか1週間にわたって滞在してるとは思えない。1泊して慌ただしく次なる訪問先に行ってしまうと想像している。年間何百万人も訪れるのだから、それで良しとした時代がずっと続いてきたのではないだろうか。
変化の兆しがなくもない。そのひとつが新聞で大きく報道された(2018年2月21日付北海道新聞朝刊)。「外国人観光客を郊外へ」「市が今夏周遊バス運行」の見出しが大きく踊っていた。1日5便を運行して中心部のホテルからモエレ沼公園やさとらんどなどに行く計画だという。さらに今後、滝野すずらん丘陵公園など南区方面も考えている、とあった。
いつまでも時計台や道庁赤レンガ頼みでいいはずがない。今回の動きは一歩前進には違いないが、観光で訪れる人たちのニーズをしっかりととらえてのことかどうか、は気になるところだ。桜を始めとしたフラワーや野鳥のウォッチング、森林散歩、歴史的建造物などテーマはいくらでもある。市内のフットパスを思い切り歩いてもらうだけでもよいし、サイクリングだってある。様々なテーマと結び付ければもっと多様な旅になるはずだ。札幌で何を楽しんでもらったらよいか。もっと知恵を出していかないと。


北海道新聞で大きく掲載された周遊バス運行の記事。

エコ・ネットワーク 小川 巌


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