ecoism
2017年6月
徳川家康の外交顧問ウィリアム・アダムスの故郷を訪ねた
5月12~19日、8日間の日程で英国フットパスウォークに行ってきた。今年で15回目である。目的地は湖水地方とハドリアヌスの長城、それにロンドンだった。ロンドンのフリータイムの1日、ドーバーに近いケント州ジリンガムを訪れることを前々から計画していたが、今回ようやく実現した。ロンドン北部のセントパンクラス駅から約40分でジリンガム着。駅前に高層ビルがある訳でもなく、地味な感じの街並みだ。博物館へでも行けばアダムスの足跡が分かるのでは、と思って市民に聞いたら、図書館に行ったらよいとのアドバイス。早速駅から10分くらい歩いて辿り着いた。受付の司書はさすがにアダムスがここの出身ということ知っていて、あちこちに電話を入れて調べてくれた。その結果、彼が洗礼を受けた協会の他、姉妹都市である「ヨコスカ通」というのがあることを教えてくれた。さらに2、30点ある関連資料も揃えてくれた。だが、その資料に目を通す時間はなかったので来年の再訪を約束して図書館を後にした。小学生のころから希望だった60年ぶりで念願がかなったことになる。
ジリンガムにこだわるには訳がある。私は2歳から高校卒業まで神奈川県横須賀市逸見(へみ)で育った。江戸時代の初期、英国人として初めて日本(九州)に漂着したウィリアム・アダムス(三浦按針)は、徳川家康から逸見村を所領地として賜り、250石を拝領していた。逸見村の奥にある塚山公園にはアダムス夫妻の墓があり、子供の頃、海が見渡せるこの公園は私にとって格好の遊び場だったのだ。
司書や図書館まで案内してくれたフィジー人と記念撮影
いくつかの資料も見せてくれた
ジリンガムの街並み
エコ・ネットワーク 小川 巌
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