ecoism

2016年7月
山形県小野川温泉の新設フットパスを歩いてみた

山形県米沢市郊外に小野小町ゆかりの地として知られる小野川温泉がある。ここにフットパスと作りたいという依頼が、今年の春に舞い込んだ。話を持ち込んだのは、私の古い友人で獣医をしている男だ。獣医とはいっても犬、猫を相手にするのではなく、サル、カモシカ、ツキノワグマなどの野生動物が対象だ。これらの動物を診るのではない。農作物や植生に対する被害を未然に防ぐための調査が主たる仕事にしている変わった獣医なのである。

それはともかく、日ごろ接している市の担当者から小野川地区の活性化のひとつとしてフットパスを取り入れたいのだが、と相談を受けて、私を思い出してくれたのである。

7月3日、あいにくの雨の中を設定した2本のフットパスを午前と午後に分けて歩いた。温泉街だけでなく、森林、ガーデン、カントリーサイドなど変化に富んだフットパスを歩いたのは十数人。地元の方が石仏や新たに設置された鐘の由来などについて話してくれ、参加者同士のコミュニケーションが盛り上がった。

発信の仕方次第で温泉客に歩いてもらうには格好のコースになりそうだ。私も今秋か来春には皆さんと歩いてみたいと思っている。

エコ・ネットワーク 小川 巌


エコ・ネットワークとは?エコイズム販売物行事案内環境体験HOME