ecoism
2015年3月
札幌は一見分かりやすそうで、実は迷いやすいマチだ!
これまで国の内外を問わず、実に多くの都市を歩いてきた。印象に残るところ、そうでないところと明暗ははっきりしている。地区や通りの表示がしっかりしている都市は気持ちよく歩ける。そうでないところは道に迷ったりして印象はすこぶる悪い。その点、意外というか、東京は合格点と言えるだろう。大きな通りだけでなく路地のような道にも通りの表示がしてある。辻々には地図版が掲示してあるのも助かる。
そこへ行くと札幌はどうだろう?通り名がはっきり示されているのは中心街の、それも一部に過ぎない。どこへ行っても地区の地図などほとんど見かけない。碁盤状の道路は確かにわかりやすい。但し、それは地図などで眺める場合の分かりやすさであって、地上にいると現在地が捕えずらくなることがしばしばである。目指す条丁目に行き着いても、家やビルを探すのに苦労した経験は誰にでもあるのではないか。
最低限、通りの名称をはっきり表示するところから始めないと、訪れた観光客に不評を買ってしまう。私が旅行者だとすれば、一見分かりやすそうで迷うことが多い札幌は間違いなく不合格点だ。世界の人々、全国の旅行者に「試されている」ことを忘れてはいけまい。
エコ・ネットワーク 小川 巌
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