ecoism
2013年9月
サハリンで見た40年前の北海道、10年後の日本
8月22日〜27日の6日間、南サハリンのフットパス適地を探しに行ってきた。もちろん、今のところ彼の地でフットパスと言っても通じない。この目で歩いて楽しめるコースまたは場所を見つけるしかない。車をチャーターしてあちこち駈け巡った。舗装されているのは、コルサコフ〜ユジノサハリンスク〜ドリンスクまでくらいのもので、都市内をのぞいて延々と悪路が続く。走りながら40年前の北海道もこんなだったと思い出した。
州都を離れると、どこも廃墟が目立った。小さな一軒家のみならず数階建ての集合住宅もあちこちに崩れたのが横たわっていた。人口流出が激しいためだと通訳は淋しげに語っていた。過疎化が進む日本の10年後を見る思いがした。
目的としたフットパス適地らしいのはいくつか見つかった。林道、原生花園、廃線跡など数ヵ所は今後も使えそうだ。
いずれ道内のフットパスは南から稚内まで通じる日がくるに違いない。最北端で終わりではなく、海を渡って更にサハリンを目指すようになる日のために来年も“フットパス”探しに出かけてみるつもりでいる。
廃線跡の“フットパス”
ホルムスクの廃墟となった旧王子製紙
エコ・ネットワーク 小川 巌
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