ecoism
2010年1月
ボルネオの泥炭地が大量のCO?を排出している!
昨年12月、デンマークのコペンハーゲンで開催された気候変動に関する国際会議(COP15)は、先進国と途上国・振興国間の反目ばかり目立つ醜悪な集まりに終始した。「自国の利益のみあって、地球を守る意志なし」の展開であった。前進どころか後退したとしか言えない成果に乏しい会議だったように思う。
その中でひとつだけ目を引いた発言があった。インドネシアの代表(?)が、国内の泥炭火災によって膨大な量のCO?を排出している事実を公式に認めたのがそれである。事実、ボルネオ島(カリマンタン)やスマトラ島の広大な泥炭地が火災に見舞われ、年によっては日本の総排出量(約12億トン)を超えるCO?を排出していたなどとは、ほとんど知られていなかった。途上国がこれだけ排出しているのにカウントされずに十数年が経過したというのも奇妙だ。
詳しくは1月14日(木)「ボルネオの泥炭地が大量のCO?を排出している事実」と題する緊急報告会が環境サポートセンターで開かれるので、関心のある方はぜひ来場していただきたい。
熱帯泥炭地で火災に遭った焦げた木
熱帯泥炭地の風景
エコ・ネットワーク代表 小川 巌
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