ecoism

2009年11月
水鳥がすみやすい池になっていない

秋になると池や川が、カモなどの水鳥でにぎわう。札幌の郊外だけでなく、道庁や北大の池も同様で、鳥と人との触れ合いの場になっている。 都市内に水鳥がいる光景は今や当たり前になっている。けれどもマガモが居つくようになってからはせいぜい20年しか経っていない。よくぞこんな条件の悪い池に寄りつくようになったものだ、とその当時思ったものである。
 というのは、池の四周に人が近づけるのは、人間にとっては幸いかもしれないが、鳥にとっては迷惑千万と感じたからである。水鳥が安全安心に幕していくには、水面や餌があればいい訳ではない。カラスやタカなどに追われた時、逃げ込めるシェルターは欠かせない。特に無防備な幼鳥、若鳥にとっては不可欠だ。シェルターとはヨシなどの水草で被われている一角と思えばよい。
そんな環境改善がなされないまま「共生」「共存」というのはいかにも空しい。


北大構内の池

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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