ecoism

2009年8月
ホタルをめぐる2つの話題

7月下旬、30人ほどを集めて恒例のホタルウォッチングを開催した。場所は札幌市内の西岡水源池。長く続いた天候不順のせいか、例年よりも少なかった。とはいえ、暗闇にヘイケボタルの舞いを堪能でき、参加者一同満足の様子であった。
ところでここに出かける度に気になることがある。懐中電灯を照らしながらホタルを探す人たちが年々増えているのがひとつ。もうひとつは公園内の外灯がやたらに明るく、せっかくのホタルの明かりが減殺されてしまうことだ。ホタル出現のピークに当たる午後89時の1時間だけでも灯りを消せないものか。「風紀上」とか「危険防止」の理由からといった答えが返ってくるのは目に見えている。
 一方、平取町のニセウ・エコランドオートキャンプ場では、隣接地に生息するホタルに配慮して午後8時〜10時の2時間、場内の外灯を消すだけでなくキャンパーにも同様の協力要請をしている。このような取組みを10年以上続けている。
この違いはどこから出てくるのだろうか、と考えさせられる。小さな町で実行できているのに大都市で10年以上にわたって無配慮というのでは、いかにも情けない。

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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