ecoism

2009年6月
カラスはそんなに怖くない!

6月下旬になると、そろそろカラス騒動が各地で起きる。カラスが人を襲うと言っては、目の敵にする人がいる。実際に被害にあった人にしてみれば、無理からぬと思う一方で、もう少し冷静になれないものかとも思う。人を襲うのは繁殖、子育てに絡んでの行為と知るだけでも見方が違ってくるはずだ。大群で木に止まっている冬期間、その下を通って襲われたという話は聞いたことがない。
 カラスが安全な動物だと主張するつもりはない。安全かどうかは人間の対応次第なのではないか。ハチやクマを持ち出すまでもなく、被害が少しでもあろうものなら殺戮の対象になるのは、あまりに一方的というものだ。
 それでもこれからのシーズン、カラスが怖いという人は、警戒ゾーンでカサをさすだけで防止できるのを知っているだろうか。彼らは決まって威嚇するだけなのだから、それよりガァガァと街の中で騒がしい声が聞こえてきたら、そのルートは避けるだけでも怖い目にあわずに済むというもの。そんな時期は長くても1ヶ月くらいなのだから。

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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