ecoism
2009年4月
富良野地域では長距離フットパスに向けて踏み出す
年度末ギリギリの3月30日、道庁環境生活部の地域環境学習講座「ecoアカデミア」のトレーナーとして富良野市へ派遣された。テーマはズバリ「フットパス」である。会場の文化会館の大会議室に果たして何人集まるのかと案じていたら、なんと105名が聞きに来てくれた。
フットパスは「地域」と「地域」あるいは「人」と「人」、さらには「地域」と「人」をつなぐ道具と考えると分かりやすいというのが私の持論である。今回は上富良野町で活動している環境ボランティア「野山人」の佐川泰正さんが仕掛け人である。上富良野町の枠を飛び越え周辺市町村が一緒になってフットパス作りに取り組もう、というコンセプトで講座の開催に至ったという。
私の描くフットパス・プロセスには5段階ある。まず町内に1ヶ所のフットパスを設ける。続いて複数を目指す。そして第3段階で隣接町村と連結する。その上で地域レベル(おおむね支庁単位)をフットパスでつなぎ、最終段階で全道レベルのネットワーク形成というプロセスだ。
通常、隣町とは仲がよくないケースが多い。だからなかなか第3ステージに進めないものだが、富良野地域では一気にその域に達しようとしているのだから勢いとは恐ろしいものだ。それもこれも佐川さんのような人材あってのこと。これからが楽しみだ。
8月29、30日には上富良野を舞台に第11回全道フットパスの集いが予定されている。さぞ賑やかで楽しい集いになるに違いない。
畑の畦道を通るフットパス フットパスから見下ろす街の景色
エコ・ネットワーク代表 小川 巌
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