2008年2月
石弘之さんのさよなら講演を是非聞いて下さい。
前号に引き続き石弘之さんを取り上げる。3月で任期満了の北大を去るに当たって、最終講演をお願いしたいと申し出たところ快諾していただいた。先生が赴任してすぐの2005年6月に着任記念の講演会を開催したのをご記憶の方もいると思う。会場は同じ北海道環境サポートセンター多目的ホールである。前回はホールに入りきれずに展示スペースいっぱいに椅子を並べて百数十人を収容したほどの盛況であった。今回もこの位の参加者が集まるのでは、と心配している。なぜ心配かというと希望者が多いとお断りしなくてはならないからだ。たくさんのイベント、行事をやっていると、参加者をいかにして集めるかで腐心するのが常なのに、まったくアベコベなのである。こんな幸せな機会など滅多にあるものではない。
さて講演の内容だが、地球環境の危機的状況を説くというレベルを超えたものになるはずだ。環境の危機については、20年前の「地球環境報告」に始まり、繰り返し石さんはレポートしてきている。最近先生から伺っている断片的な話からすると、環境の汚染や破壊に伴って人の精神や脳に起きている、いわば「内的環境破壊」の問題が主要なテーマになるのではと予感している。
推理小説と同じように事前にタネ明かしをしてしまっては詰まらない。是非じかに聞いて欲しい。
エコ・ネットワーク代表 小川 巌
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