2007年11月
秋田・白神でエコツアーを体験してきました。

10月26〜29日の4日間、秋深まる白神山地を道内のエコウォーカー十数人と歩いてきた。白神山地というと、青森県西目屋村から入るのが一般的なようだ。今回、私たちは秋田県の日本海側を中心に歩いた。ガイドは小樽出身で旧知の写真家・江川正幸さんだ。30年間青森に住む江川さんにとって、白神山地はわが庭みたいなもの、と言うのがよく分かった。3日間江川流エコツアーをじっくり味わせてもらった。折からの紅葉シーズンだけあって、極彩色の祭典を楽しむことができた。特に標高によってブナの色が黄、紅、茶、緑と変わる様子は圧巻だった。天気予報が大きく外れてくれて、好天に恵まれたのが何よりであった。
 
秋田ならではの食を堪能できたのも楽しさを倍加したのではないか。2泊目に泊まった旧八森町「漁火の館」の体験がその好例。ブルーツーリズム(漁業宿泊体験)の一環として様々な活動を続けるための拠点である。地元のお母さん方3人が家庭料理を用意してくれた。ご当人達にしてみれば、ごく当たり前の料理かも知れない。中でも大鍋にたっぷり作ってくれた「ダッコ汁(団子汁)」が大好評。3〜4杯を平らげた方が何人もいたことが、味の良さを物語っている。沖合で獲れたマグロのトロが最高、という人もいた。料理を食べながら盛り上がったのは言うまでもない。花や鳥を見るだけがエコツアーではないだろう。食も地元の人たちとのふれあいもエコツアーの重要な要素だということを体験できたのは幸いであった。


白神山地紅葉@


白神山地紅葉A

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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