2006年11月
循環型森林体験に大満足

9月〜11月中旬にかけての2ヵ月半はエコ・ネットワークが1年中でもっとも忙しくなるシーズンに当る。土、日、祝日は全て行事が詰り、2泊または3泊の宿泊を伴うイベントも多かった。その中で特に印象に残ったのが標記の森林体験である。植樹、枝打ち、ツル切り、除伐・間伐といった森林の作業は、森林体験の定番として広く実施されている。私たちもずいぶんその種の体験活動を行なってきた。何回もやっている内に疑問が湧いてきた。植樹はともかくとして、枝打ちや間伐で伐られた枝や幹は、林内に放置したままなのが一般的だからである。枝や幹を有効利用してこそ、本来の意味で森林の手入れが完了したことになるのでは、と前々から思っていた。
 枝打ち、除間伐した木を炭焼きの原木にする発想は、私がよく出かける平取町振内地区の地域おこし団体「やった郎かい」のメンバーと話を進めていくうちに生まれてきた。簡便かつ歩止まりの良い方法としてドラム缶使用を採用した。結論から言うと、ミズナラ、カラマツ、シラカバの3種で試みたところ、良質の炭が得られ、その炭を用いて3日目の昼は焼き肉パーティとなった。指導に当った愛媛大学の小林修さんに負うところが大きい。30名の参加者が大満足だったのは言うまでもない。来年はこの経験を生かして2、3回循環型の体験を実施しようと地元の人たちも意気込んでいる。

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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