2006年5月
雪の中の『奥の細道』を歩く
4月上旬、私を含め8名で『奥の細道』を歩いてきた。かねてよりフットパス関連イベントとしてエコ・ネットワークが暖めてきたツアーである。松尾芭蕉は江戸・深川をスターして、奥州に向い、更に越後から日本海沿いに大垣まで歩いたはずだ。今回のツアーでは、その北辺ともいうべき平泉、鳴子温泉、酒田を歩いた。ところが、今年は例年にない大雪だったそうで、よく整備された細道は雪の中だった。その代り、雪を頂いた鳥海山の美しかったこと。見る角度によって山容が変わっていく様も面白かった。地元の人が「こんなにきれいに見える日はそう滅多にないですよ」と言ってくれた。これだけは夏に旅をした芭蕉も見れなかった景色に違いない。ローカル線を乗り継いでの少人数ツアーのよさを実証できたのが何よりだった。秋に再び奥の細道ツアーを実施するつもりでいる。春とはまた違った細道を歩くのを今から心待ちにしている。
そういえば、6月17、18日の2日間、山形県長井市で「全国フットパスシンポジウム」が開催される。私もその場で北海道のフットパス事情を話題提供することになっている。今年は山形県と何かと縁がある年になりそうだ。
エコ・ネットワーク代表 小川 巌
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