2006年4月
ヒグマの教育用ビデオ、いよいよ公開

年が明けてから年度末ギリギリまでビデオ制作に明け暮れた。小学生向けの教育用ヒグマビデオを作りたいと登別クマ牧場の前田菜穂子さんが言い出したのは数年前のこと。忘れかけていたら本当に制作する方向で動き始めていた。企画(原案)は前田さん、撮影は稗田一俊さん。私の役はなんと演出と脚本だと聞かされビックリしたのは去年の暮れのこと。そして編集は小川浩一郎(エコ・ネットワークのスタッフで私の長男)。
 「生態」「対策」「対応」の3編からなり、各10分。年度内に完成させ、今年度の早い時期に道内の全小学校に配付した上に希望する学校で出前講座をしようという壮大な計画である。
 ナレーションとBGMが入り、字幕が入ったのを見たら、それなりに様になっている。世間の人たち、特に子供たちがどう評価してくれるか楽しみになってきた。
 稗田さんの撮影した150時間のビデオから画面を抜き取るのは大変な編集作業だった。母グマと子グマのふれあいや子グマの無邪気に遊ぶシーンは、クマのイメージを変えるに十分な説得力を持っている。脚本担当の立場でひと言つけ加えると、小学生向けのシナリオは難物だったということ。それをナレーションを担当した高木友子さんが優しく暖かく語りかけることで子どもの観賞に勘えるものに仕上がったと思う。4月8日(土)にお披露目の上映会を札幌市内で開く。

 この冬に相次いで前田さんが出した「よいクマわるいクマ」「ヒグマが育てる森」も是非読んで欲しい本だ。

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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