2006年2月
高速道はキツネに要注意!

道内を車で走行中、飛び出したシカやキツネなどにヒヤリとさせられた経験はたいていの人がもっているのではないか?野生王国・北海道は言葉を換えると野生動物の事故地獄ということでもある。
 2001年10月、道央道・苫小牧東IC〜苫小牧西IC間で、路上に突然飛び出したキツネを避けようとした女性が急ハンドルを切ったため中央分離帯に衝突。何台目かの後続車に追突されて即死するという痛ましい事故が発生した。現在遺族が、管理責任をめぐって道路公団を相手に民事訴訟を起している。
 私なりに調べた結果、高速道沿いに設けられている侵入防止用のフェンスは、エゾシカには効果が期待できてもキツネなどには無力に等しいと実感した。フェンスの高さと隙間対策は講じているものの、穴を掘って侵入しようとするキツネなどに対して地中対策がほとんど採られていないからだ。

 この問題については今月24日に開催される「第5回野生生物と交通」研究発表会で報告する予定で準備を進めている。他にも興味深い発表がいくつもあるので関心のある方は主催者に問い合わせるとよい。TEL:011-271-3028

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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