2005年4月
車椅子をツアーのついでに運んでみた

写真家・嶋田忠さんと野生動物や自然を楽しむ海外ツアー「エンジョイ・ネイチャー」第1回目として、タイのカオヤイ国立公園に行ってきた。1987年以来18回続いた「ワイルドツアー」の2回目で訪れているから、18年ぶりの訪問となる。大変な干ばつで、熱帯雨林の森林が落葉してしまっている場所もあった。
 そういった動物事情はひとまずおいておくとして、今回のツアーでは得がたい体験をしたので、そのことについて触れたい。去年12月末のインド洋大津波でタイも大きな被害を被ったのは、先刻ご承知の通り。その後被災地だけでなく、タイ行きのツアーは軒並み中止に追い込まれたと、新聞が伝えていた。被災した地域を中心になんでも5000台の車椅子が不足しているとも聞いた。

 そのため、催行が決定したタイツアーに車椅子を運搬する依頼が舞い込んだという訳だ。その辺の経緯は省略するとして、5台の車椅子を運ぶというよりは、押してみたり、乗ってみたりをみんなでしてみた。案外楽だという一面と通路の状況によっては大変だという相反する体験が出来た。どうせ運ぶのなら、キャリー代りに使えるのではないか、というアイデアも出た。これならば、次回は10台でも全員分でも大丈夫という感触も得られた。何事もやってみて初めて分る、ということも改めて思い知ったツアーとなった。

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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