2005年2月
2005年はフットパス元年
エコ・ネットワークが数年来重点テーマとして取り上げてきたフットパス「歩き」と「作り」の動きが加速しそうなすう勢になってきた。
北海道で歩くアクティビィティーがこれまですっぽり抜け落ちていたように思う。道路といえば高速道に代表されるように「より早く」そして「より快適に」ばかりに関心が向いてきた。フットパスはその逆で、「よりゆっくり」そして「少し不便でも」とでもなろうか。
50km離れた2地点に魅力的なスポットがあったとしよう。車なら軽く1時間でいける距離だ。スポット2ヶ所でゆっくりしたとしても、せいぜい1時間位の滞在時間で次のエリアへ向ってしまうに違いない。そこに歩く発想を取り入れると、2〜3日の滞在となるはずだ。全部歩いても構わないし、バスや列車を組み合わせてもいい。歩けば地元の人たちや産品とのふれあいが深まることが期待できる。そんな訳のない道理に気づいた人々や自治体が続々と現れ、各地で個性的なフットパス「歩き」や「作り」が繰り広げられつつあるのは、なんとも頼もしい。
エコ・ネットワーク代表 小川 巌
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