2004年11月
環境市民団体でありたい
エコ・ネットワークを立ち上げた当初、「どうやって食べているんですか」「なにをやるところですか」と繰り返し聞かれたものだ。普通の会社勤めをしている人にそんなことは聞かないはずだ。特に「どうやって・・・」とはずいぶん失礼な質問であったことか。
ところが「なにを・・・」に答えるのが案外むつかしい。なかなかひと口で言い表せないからだ。「えーと」などとやろうものなら、相手は怪訝な顔をすることもしばしば。今となっては懐かしい思い出である。
さて、では一体なにをやることなのか。「環境分野なら何でも」といったところで、そんなのは不可能に近い。今では「環境を切り口に市民と一緒になって実践する団体」と言うようにしている。それを縮めれば「環境市民団体」となる。自然保護団体とか環境教育団体と呼ばれるよりは、その方がずっとしっくりしている。けれども、「で、環境市民団体ってなにをやるの」と畳みかけてくる御仁もいる。そういう人には一口で済ませるのではなく、「そうですねー」とじっくり語りかけるようにしている。その中身は次回のお楽しみとしよう。
エコ・ネットワーク代表 小川 巌
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